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67話 悪魔を倒した英雄

 コンサートホール内で思い詰めた顔で座り込んでいたテトアだったが、やがて顔を上げると隣で眠っているミリィの頭を優しく撫でた後立ち上がる。そして歩き出すも、前方に突然何者かが立ちはだかる。


「……ディーンさん、だっけ。俺に何か用?」


「いや、特に用ってわけじゃないんだが……どこに行くつもりなのかと思ってな」


「……トイレだよ」


「……本当にトイレか……?」


 ディーンの疑わし気な眼差しを見てテトアはため息をついた。


「心配しなくても抜け出したりしないよ。俺だってバカじゃない。自分がただのガキで、足手まといにしかならないってことくらいはわかってる。腹が痛いからトイレに行くだけだって。トイレに行ったら大人しく寝るから信じてくれよ」


「……わかった。ただしトイレの前で見張らせてもらう。万一ってこともあるからな。ラグナ達に任せろと言った手前、絶対にお前を向こうに行かせるわけにはいかないんだよ」


「……疑い深いなぁ。別にいいけどね」


 テトアはそう言いながらトイレに向かうとディーンも後をついてきた。その後、少年がトイレの個室に入ったことを確認した傭兵はトイレの入り口の前で腕を組んで待ち始める。



 それから三十分が経過する。ディーンはいっこうに出て来る様子の無いテトアが心配になり個室トイレの前にやってきた。


「おい、大丈夫か? もしかして腹痛が収まらないのか?」


「…………」


「……おいおい、まさか痛みのあまり気絶とかしてねえよな……」


 ディーンはテトアが腹痛で倒れているのではないかと思い顔面蒼白になる。


「――テトア、大丈夫かッ!? カギを壊すぞ、いいなッ!?」


「…………」


 なおも返事が無かったため業を煮やしたディーンは赤い『月光』を纏うと同時に術を唱える。


「――〈オル・ヒート〉」


 すると扉を施錠していた部分が熱を帯びてドロドロに溶け出し、やがてロックは解除される。ディーンは急いで中に入るもテトアはおらず、予想していなかった光景が目の前に広がっていた。


「……マジかよ……」


 ディーンが驚くのも無理は無かった。なんと壁の部分にちょうど子供が通れるくらいの穴が開いていたのだ。しかもそれは先ほど自身がやったのと同じような方法で開けられたと思われる形跡が残っていた。まるで高熱で焼かれ穴が開いたような形跡である。


(……そういえばアイツは『月詠』だったな……術で穴をあけたってことかよ……しっかし結構分厚いこの壁を音を立てずに焼いて穴をあけるとはな。ガキにしてはなかなかやるじゃねえか。もうちっと成長したら立派な戦士になるかもなアイツ)


 感心していたディーンだったが――。


「――って感心してる場合じゃねえよッ!? バカか俺はッ!? 逃げられたんだぞッ!? やっべえ早く追いかけねえとッ!」


 ――まんまと騙され逃げられたことに気づき急いでトイレを後にし、テトアを追いかけるのだった。



 レインが退屈そうにあくびをしながら『αタイプ』の仕上げを行っている作業員たちを見ていると、不意に鉱山内部から轟音が聞こえてきたため眉をひそめる。


「なんだこの音……うるせえなぁ」


 レインがぼやくと同時に区画の入口から一人の男が駆け寄って来た。


「ほ、報告します! 現在、フェイク様が鉱山内部に侵入してきた敵と交戦中です!」


「……敵? ラグナ・グランウッドか?」


「いえ、ブラッドレディスです! 現場を見て報告してきた者によると、どうやら区画を移動しながらフェイク様と戦っているらしいのです! レイン様、我々もフェイク様の援護に向かってよろしいでしょうか?」


「あー……」


レインはめんどくさそうに頭をかきながらどうするか考えていたが、不意に入口近くを高速で通り過ぎる銀色の光を目撃する。それを見て大きく目を見開いた赤毛の少年は口元を緩めた。


「……あの、レイン様……?」


「ん? ……ああ、そうだったな。援護はしなくていい。お前らは戦闘区域から離れて待機してろ。それと他の連中にも手を出すなって伝えとけ」


「え……し、しかし……」


「お前らが援護に行ったところで足手まといにしかならねえよ。それにフェイクの術に巻き込まれたらお前ら全員死ぬぜ。それでもいいなら止めねえけど」


「う……わ、わかりました。待機しておくように伝達しておきます」


「頼んだぜ。さて――」


 作業員たちが不安そうな顔で鉱山内部に響く戦闘音を聞いていたためレインは大声を出す。


「――お前ら作業は止めるなよ! こんなことで仕上げが遅れたらそれこそフェイクにぶっ殺されちまうぞ!」


 その声で我に返ったのか手が止まっていた作業員たちは急いで作業を再開する。それを見て満足したのかレインは報告に来た部下に告げる。


「俺はこれからフェイクの様子を見てくる。それと他の作業員たちにも手を止めるなと伝えておいてくれ」


「了解しました!」


 報告に来た男が足早に去って行ったのを見届けたレインは凶悪な笑みを浮かべながら歩き出す。


(――これで役者はそろったな)


 レインは先ほど捉えた銀色の光を思い出す。その眼に未だに焼き付いていたのは銀色の光――正確に言うならばその光を纏った少年――ラグナ・グランウッドの姿。件の少年が仮面の男のもとにたどり着く未来を想像しながら赤毛の少年は笑いを噛み殺す。


(――期待してるぜ、英雄さんよぉ)


 レインは二匹の怪物が殺し合う姿に思いを馳せながら坑道を歩き始めた。



 『ラクロアの月』の構成員の男たち二人が廊下を歩いていると何かが横を高速で通り過ぎていった。それを見た男の一人が立ち止まり振り返りながらつぶやく。


「お、おい。今何か通り過ぎて行かなかったか……?」


「……? 何かってなんだよ……?」


「いや……それは俺もわかんねーけど……」


「なんだよそりゃ。何かの見間違いだろたぶん。それよりとっとと避難しようぜ。フェイク様とブラッドレディスの戦いに巻き込まれでもしたら……」


「ああ……考えただけでゾッとするな……」


 男達は青ざめると足早にその場を立ち去った。



 一方男達の背後では銀色の光を纏った少年が廊下を行き交う敵に気づかれぬようにと地面や壁、天井を縦横無尽に駆け巡りながら目的地を目指していた。走るたびに速度を上げていく銀色の風に対して、もはや飛行では追いつけないと悟ったジョイはその左肩にしがみつきながら必死に耐える。


(は、速え……ラグナの奴……こ、こんなに速かったっけ……いや、確かにアルシェで見た時も速かったけど……こ、ここまでではなかったぞ……つーか……明らかに『月詠』が出せる限界速度を遥かに超えてるような……)


 ジョイは横目でラグナの顔をちらりと覗く、すると少年の左の瞳が赤く輝いている様子が目に入り思わずギョッとする。


「お、おい……ら、ラグナ……?」


「ん? どうしたのジョイ」


 だがこちらを少し見たラグナの左目は元に戻っていたため、ジョイは気のせいと思い自身を納得させる。


「い、いや、なんでもねえ。悪い、走ってる最中に……」


「ううん、気にしないで。それより急ごう」 


「あ、ああ」


 ジョイはさらに速度を上げたラグナに必死にしがみつきながら目的地に着くのを待った。



 ブレイディアが襲い来る銀色の電撃を剣に戻した『月錬機』で受け止めると、電撃は剣の内部に吸収され跡形もなく消え去る。それを見たフェイクは感嘆の声をあげる。


「先ほどから術を撃ち続けているにも関わらず、故障もせずに私の術を吸収し無力化し続けるとはな。大した技術だ。その多機能性と頑強さ――察するにハロルドの発明か」


「……そうだ――よッ……!!!」


 身に纏った緑の光を強めたブレイディアは再び剣を鞭に変えると、術の代償によって銀色の光を失ったフェイク目がけて勢いよく振るう。しかし――その渾身の攻撃はあっさりと片手で受け止められてしまう。


「く……!」


「――しかしずいぶんと動きが悪いな。前に戦った時はさらに速かった気がするが」


「アンタの部下たちのせいでまったく休めてないんだよッ……! 上司として責任取って大人しくやられてくれないかな……?」


「冗談を言える余裕があるのなら問題はなさそうだなブラッドレディス」


 ブレイディアが会話の隙をついて鞭をその腕に絡みつかせようとした瞬間、鞭を掴んだ仮面の男はそのまま鞭ごと女騎士のその小さな体を壁に向かって投げ飛ばす。投げ飛ばされたその体は勢いよく壁に激突すると、壁を破壊し別の区画に弾き飛ばされてしまう。


 地面を転がりながらもなんとか摩擦で動きを止めたブレイディアはふらつく体に力を入れ立ち上がりながら心の中で毒づく。


(……さっきからホントどうなってんの……ハロルドの対フェイク用の電撃吸収機能でアイツの厄介な『月光術』は『月錬機』でほとんど無効化することが出来てる……でも……『月光術』発動後の隙をついて攻撃してるのに……それなのにこっちの攻撃がまったく通らない……なんなの……あの異常な身体能力と力は……『月光』で強化されていないのに……私の全力の攻撃を余裕で受け止めてくる……それに……)


 ブレイディアは土煙の中をかき分けて現れた仮面の男が半径五十メートルを埋め尽くすほどの膨大な量の銀光を身に纏う姿を見て構え直す。


(……あの異常な量の『月光』……通常の『月詠』が呼び出し身に纏える許容量を遥かに超えてる……半年前とちょっと前に戦った時はここまでじゃなかった……やっぱり手加減されてたってことね……まあ大量のドラゴンを半殺しにしてディルムンドにプレゼントするくらいだからアイツの本当の力はあんなものじゃないって予想はしてたけど……)


 ブレイディアが顔に出さず戦慄していると、フェイクは目の前から瞬時に消える。だが背後から殺気を感じたため急いでその小さな体を横に反らすと先ほど立っていた地面に黒衣の男の拳が突き刺さった。その瞬間――地面が爆ぜその衝撃によって女騎士の体は吹き飛び転がる。だが仮面の男の追撃は終わらない。


「〈アル・ライトニング〉」


 フェイクが呟いたその時、周囲に広がっていた銀色の光が全て右腕に集まりその手の平から銀色の雷が倒れていたブレイディア目がけて放たれた。だが直撃する寸前で鞭が電撃に巻き付くように絡みつきそのエネルギーを吸収する。しかし吸収しきれなかったのか、わずかに電気がその頬を焼き痛みによって顔をしかめる。その後、ボロボロの体に鞭打ち女騎士は立ち上がった。


「……無駄……だよ。アンタが『月光術』をどんなに撃とうが全て無力化できるからね」


「私の術を全て無力化できる、か……だが果たして本当にそうだろうか」


「……どういう意味」


「確かにお前のその『月錬機』は私の術を吸収し無力化し続けていた。しかし――吸収力が落ちてきていると感じるのは私の気のせいか……?」


「…………」


 ブレイディアは持っている『月錬機』の柄から微かに火花が出ていることにすでに気づいていた。だがフェイクには気づかれていないと思っていたため心の中で舌打ちする。


(……マズイ……気づかれてる……あんな異常な量の『月光』をエネルギー源にして放たれる術を吸収し続ければ、いくらハロルドの発明でもいつかは壊れるんじゃないかと思ってたけど……こんなに早く限界を迎えるなんてね……バレないように誤魔化してたけど……それももう無理っぽいかも……あと一回術を吸収したら……たぶんこの『月錬機』は壊れる……かと言ってあの光速に近い術を避け続けるのは至難の業……)


 万事休すと言える状況の中でブレイディアは辺りを見回した。


(……しかも『αタイプ』のある場所からずいぶん引き離されちゃったよ……せめてあれだけでも破壊出来たらよかったな……)


 戦いながら『αタイプ』のある区画から引き離され木箱や鉄の箱が散乱していた広大な荷物置き場のような場所にブレイディアたちは現在いた。何も出来ずにここまで追い詰められたことを女騎士が悔いていると、再び巨大な『月光』を纏ったフェイクが右手を向けてくる。


「私の推測が正しければ次の一撃でお前の『月錬機』は破壊されるはずだ」


「……試してみれば」


「そうさせてもらおう」


 フェイクの右腕を凝視したブレイディアは術が放たれる刹那の時間に覚悟を決める。


(――次の術でたぶん私は死ぬか運が良くても重傷を負う。でもただでは終わらない。せめてフェイクの右腕だけでも奪い取る。そうすればきっとラグナ君がアイツを仕留めてくれるはず)


 少年にあとを託すため決死の覚悟でブレイディアが剣を構え直すと、ついにフェイクが術を唱えた。


「〈アル・ライトニング〉」


 銀の光がその黒衣の右手に集中し巨大な雷に変換され放たれたその時だった――眩い光がブレイディアを包み込んだ瞬間の出来事。女騎士が行動を開始する前に何者かが横からその小さな体を一瞬でかっさらう。当然雷は目標を捉えることなく壁に激突し焼けこげた巨大な穴が開く。小さな騎士は何が起きたのか理解できずに瞬くと、数秒遅れで突如現れ自身を助けた救世主の存在にようやく気付く。


 フェイクから遠く離れた場所でブレイディアを抱き抱えながら銀色の光を纏った茶髪の少年はホッとした様子で呟いた。


「――間に合ってよかった。大丈夫ですか、ブレイディアさん」


「ら、ラグナ君ッ……!? え、どうしてここにッ……!?」


「ジョイが教えてくれたんです。陽動が終わった帰りにフェイクと戦うブレイディアさんの姿を見かけたらしくて」


 ラグナがそう言うと、少年の左肩からやつれた様子のジョイが顔を出した。


「よ、よお……嬢ちゃん……無事で何よりだぜ……」


「アンタの方が無事じゃなさそうなんだけど……どうしたの……」


「い、色々あったんだよ……ジェットコースターよりスリリングだったぜ……」


 疲れ果てた様子のジョイを不思議そうな顔で見つめていたブレイディアだったが、不意にラグナが話しかけて来た。


「ブレイディアさん、後は俺に任せてジョイと一緒に下がっていてください。アイツは――俺がやります」


「……ラグナ君……」


 こちらを見ながらも未だに動きを見せない仮面の男に鋭い視線を向けたラグナは心配そうなブレイディアを地面に下ろすと銀色の光を消しホルスターから『月錬機』を取り出した。


「――最初から出し惜しみせずに全力でやります。だから巻き込まれないように出来るだけ離れていてください。それともし危険だと思ったらラフェール鉱山からすぐに脱出してください」


「……わかった。でも本当に気を付けてね。アイツ、尋常じゃないほどの『月光』を身に纏えるみたいなの。それによって発動する『月光術』の威力も想像を絶するほど強力。それに『月光』がなくとも異常な身体能力を持ってるみたいで……とにかく油断しないで」


「……わかりました。それじゃあ――行ってきます」


「よっしゃ、あんな野郎ぶっ倒しちまえ!」


「うん、頑張るよジョイ」


 ラグナの肩から離れたジョイは緑の光を消したブレイディアの肩にとまり、少年は一人と一羽を背にして歩き出す。女騎士はその背中を心配そうな目で見送った。


 

 ラグナは歩きながら左手に意識を集中させた。


(――大丈夫。以前にあったみたいに『黒い月光』が呼び出せなくなるんじゃないかと思ったけど杞憂だった。むしろ力がみなぎっている気さえする。これなら過去最高の力が出せそうだ。けど……) 

  

 充実した力を感じながらもその心は充実してるとは言い難かった。


(……なんなんだろう……アイツから感じるあのおかしな威圧感は……巨大な魔獣や最強の魔獣であるドラゴンと戦った時でもこんな不安を感じる事なんてなかったのに……)

 

 しかし恐怖や不安を押し殺した少年は戦う覚悟を決める。


(……いや、気持ちで負けるな。覚悟を決めろ――アイツを倒して一連の事件にケリをつけるんだッ……!)


 仮面の男との距離が近づくたびに左手の痣が共鳴するように黒く光り輝く中、ラグナは一歩一歩地面を踏みしめて目的地に向かって行った。



 ラグナの後姿を不安そうに見つめるブレイディアに対してジョイは励ますように話しかける。


「そんな顔しなくたって平気だよ嬢ちゃん。さっきここまで来る時に『銀月の月光』を纏ったラグナの動きを見たんだが凄いスピードだったぜ。どうやったのかは知らねえがありゃ短期間に相当腕をあげた証拠だ。それに普通の『月光』であれなんだ、きっと『黒い月光』を使えばとんでもないことになるぜ。フェイクがどれだけ強かろうがチョチョイのチョイよ」


「……そうだね……確かにラグナ君の『黒い月光』は強力無比な力。普通の相手だったらなんの心配も無いと思う……けど……フェイクは……アイツは明らかに普通じゃないよ……それになんだか……私と戦ってた時と今のフェイク……明らかに雰囲気が変わったような気がするんだ……」


「いやいや大丈夫だって。雰囲気が変わろうが関係ねーよ。ラグナの『黒い月光』がタイマンで負けることなんざ絶対に無いしあり得ねえって」


「……あり得ない、か……でもさっきからあり得ないことが立て続けに起きてるんだよ……突然気配もなく背後に現れたと思ったら……今度は異常な『月光』の量……強力すぎる『月光術』……信じられない身体能力……それに……」


「それに……?」


「……さっき『黒い月光』が負けるはずないって言ったよね……そんなことあり得ないって……でもそのあり得ないことが実際起きたでしょ……千年前……ある一人の英雄の手によって……」


「千年前……って……もしかして……」


 ジョイは何かに気づいたのか深刻な顔で黙りこみ、ブレイディアはある本の一文を読み上げる。


「――銀の光を纏いし英雄は、黒き月の悪魔を討ち倒さん」


 その一文はおとぎ話に書かれていた文章だった。そのおとぎ話の主役こそが『黒い月光』の使い手を打ち倒すという奇跡を成し遂げた者。その英雄の名をブレイディアは呟く。


「……ヴァルファレス……」


 その名を呟いた瞬間、少年と黒衣の男は同時に『月光』を呼び出した。天井を破壊しながら天から飛来した強大な黒き光を纏ったラグナと半径五十メートルを埋め尽くす銀色の光を纏ったフェイク。


 両者は互いにそれぞれの『月光』をぶつけ合うように近づくとついに対峙する。


 その姿はまるでかつてのヴァルファレスとクロウツを彷彿とさせるものだった。


 ブレイディアが見守る中、ついに戦いが始まる。

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