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新しい人生のはじめ方~無特典で異世界転移させられました~  作者: HAL
第5部 秘められた島/岐路

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ある休日の一幕


 魔法使いギルドのナナクシャール出張所の業務内容はそれほど多くはない。

 島で必要とされる錬金薬の練成と管理、冒険者たちが持ち込む魔石の査定と買い取り、及び本部への転送、結界外灯の補修点検、そして島と大陸をつなぐ窓口の役割だ。人口五十数人の島では毎日欠かせない業務だが、多忙を極めるほどではない。各種薬の練成には専任の錬金薬師がいるし、結界外灯は魔道具師が担当している。魔石の査定は昼過ぎと夕刻に少し込み合うだけで、大陸との窓口は週に二回ほどやり取りがあるだけで忙しくもなんともない。

 つまりアレックスは暇を持て余している。


「なあハロルド、ワシの釣り道具見てへんか?」


 本日のカウンター当番はアレックスと魔道具師のハロルドだ。職員以外は誰もいないそこで、ハロルドは金華亭から修理の依頼を受けた冷却道具の修理に取り掛かっていた。先ほどから物置や倉庫をうろうろしていたアレックスは釣り道具を探していたらしい。


「さっきグレンさんが釣竿持って外に出て行きましたけど」

「なんやて、サボリや、ズルイわ」

「グレンさんは遅番ですから、今は勤務時間じゃありません。それよりもアレックスはカウンター当番です、ちゃんと座っててください」

「客おらんやん」

「いてもいなくても座っているのが仕事です。書類整理でもしたらどうなんですか?」

「ワシが書類片付けたら、遅番の仕事がなくなるやん?」

「グレンさんは外灯用の魔石加工の仕事があるんです。薬草も採らない、魔石加工もしない、錬金薬も作らない、何もしないから暇なんですよあんたは」

「えー、ワシは魚を釣らんとあかんねんで」

「キャッチ・アンド・リリースやってて意味あるんですか? 食わない魚を釣る暇があるなら、書類整理と報告書やってくださいよ。ギルド長が送ってきたやつ、締め切り近いんですから」


 ハロルドはカウンター下の引き出しから取り出した羊皮紙をアレックスに叩きつけた。


   +++


 いつも釣りをしているアレックスにレクチャーしてもらおうと考えていたコウメイたちは、釣り道具を持ち出してくれたグレンの一言で断念した。


「あいつの釣りは餌なしの暇つぶしだ。釣果が欲しいなら真似はするな」

「餌なし、ですか?」

「針だけたらしてるの?」

「そうだ。なのに何でか釣れるんだよ、不思議だろ?」


 不思議以前にありえないと思うのだが、アレックスは何故か餌なしで魚を釣るのだそうだ。釣って海へ戻す、完全なレジャーだ。


「どうして魚が針を食うんだ?」

「わからん。釣れるんだからこれでいいだろうって」


 アレックスが常識外れなのは昔からだとグレンは諦めているようだった。


「ところで釣りの餌はやっぱりミミズとか?」

「ミミズって、あのでけー奴か」


 魔獣の肉を喰いちぎっていたあの巨大ミミズを釣り餌にするのか、とアキラは渋い顔だ。普通のミミズなりを探してくればとヒロがフォローするが、そもそもこの島の森には魔物ではないただの昆虫は生息しているのだろうか。

 釣り餌問題で頭を抱えているコウメイたちに、グレンはあっさりと答えを教えた。


「餌はあっちの砂浜で掘った貝を使えばいいぜ。桟橋の先っぽならそれなりの魚が釣れるはずだ」

「貝……それは普通の貝か?」

「アキラの親指の爪くらいの貝だ」


 シジミかアサリかは分からないが、普通の貝のようだ、多分。


「その辺の砂浜を適当に掘り返しゃいくらでも取れるぜ」

「もしかしてその貝は食わねぇのか?」

「あんな魚の餌を食うかよ」


 もったいない、と六人がほぼ同時に溜息をついた。食用の魚を釣るための餌にできるということは、その貝だって人間が食べられる可能性は高いはずだ。


「酒蒸し、シジミ汁、クラムチャウダー」

「ブイヤベースもいいですよね」

「お好み焼き風に混ぜいれて焼いても」


 これはもう潮干狩りをするしかない。釣具を借りたまま一度家に戻った六人は、水着に着替えて桶を手に砂浜へと向った。


「その辺適当に掘ればいいつってたけど」


 試しに波打ち際を手で掘り返してみると、面白いように貝が出てきた。


「アサリだかシジミだかわかんねーな」

「シジミは淡水域に生息するものだから、これはアサリかハマグリじゃないかと思うが」


 この世界の貝が日本と同じならばそれで正解のはずだ。


「食えるんならどっちでもいーよ」


 ものすごい勢いで砂を掘り返すシュウの後を、貝を拾い集めながらついて行くヒロ。海水を満たした桶にどんどんと投げ入れられる貝は、コズエとサツキが大きさ別に選別していった。


「釣り餌用は大きな貝を使いますか?」

「小さいのだと針に刺しにくいだろうしな。ちょっともったいねぇけど」

「いつでも潮干狩りし放題なんだ、もったいなくはない」


 大量の貝を持って桟橋に戻った六人は、早速釣りをはじめた。解体用のナイフで貝を開き、身を取り出して針につけて海へ落し入れる。グレンから借りた釣り道具は二本。コズエとサツキが竿を持ち、アキラはその横で網を持って待機だ。


「アキたちはここで魚釣りよろしく。俺らは向こうでおばけ貝を採りに潜ってくる」


 コウメイはシュウとヒロに桶を持たせて釣り場から離れていった。


   +


「たかが海に潜って貝を採るだけなんだぜ?」

「だけ、ならマーシャが自分で採ると思うんだよな」


 ついでにしては焚きつけるような口調だったとコウメイは思った。酒よりも飯にこだわる自分たちに「美味い貝がある」と囁けば簡単に動かせるだろう。事実、自分は乗せられその気になっている。


「まあ、海岸ならともかく海の中ですし、念のため武器を持って潜りますか?」

「短剣って錆びるんじゃねーの?」

「短時間だし、後で洗って手入れしますよ」


 桟橋で半分沈みかけていたボートを借りた三人は、短剣やサハギンの槍を積み込んでマーシャの指定した海域までやってきていた。マーシャによればおばけ貝は海中の岩影や砂の中に生息しているというが。


「聞いた形状だと、サザエとかアワビじゃなくて、ホタテっぽいんだよな」

「とりあえず食えそうなのがあれば全部採ればいいんじゃねーの?」

「毒があったらどうするんですか?」

「回復薬がある」


 刺身の時と同じだ、あたる覚悟をして食えばいいのだとシュウの鼻息は荒い。


「釣り餌に使ってみて、魚が食いつくなら人間も問題ないと思うぜ」


 食えるか食えないかよりも、どうやって海底まで潜るか、だ。


「お前ら素潜りは得意か?」

「プールなら二十五メートル息継ぎなしでいけたけど」

「海ですしね」


 波もあるし、深さがどれくらいあるかもわからない。海底のおばけ貝を拾ってくるだけなら簡単だが、マーシャが頼むのだ、ただの貝ではない可能性がある。


「とりあえず、試しに潜ってみるから待っててくれ」


 碇代わりの重り石を落としたコウメイは、ボートから身を乗り出し海中に頭を突っ込んだ。明るい海中は魚が泳いでいるだけで魔物がいる様子はない。行けそうだと判断し、大きく息を吸い込み海底を目指し潜水を開始した。


 海面から海底までは五、六メートルほど。素潜りでたどり着くのはそれほど難しくはない。だが貝を探そうとすると、息が続かない。目を凝らし海底の砂の様子を観察していたコウメイは、おばけ貝らしき存在を見つける前に海面を目指した。


「ぷはっ、はぁ、はぁ」

「おー、どうだった?」

「……潜るだけなら余裕だが、探し物するには苦しいな」


 ボートの縁に掴まって難しい表情で考え込んだコウメイは、ふと思いついて再び海中に潜り始めた。


「なんだ?」

「魔法を使ったように見えましたよ」


 潜る寸前にコウメイの身体の回りに魔力が張り巡られたのを見逃さなかったヒロは、ボートから身を乗り出し海底へと遠ざかるコウメイの影を目で追いながら考えた。自分の魔法ならどうやれば潜水が楽になるだろうか。自分の魔法は風を起こすだけだが、アキラは魔物の周囲から酸素を抜いて魔物の息を止めていた。あれは自分と同じ風属性の魔法だ。息を止めることができるのなら、息を続けるために魔力を使う事も可能なはずだ。


「シュウさん、俺もちょっと試したいことがあるので潜ってみます」

「あ、おい待てよ」


 ぽとん、とボートから海へ降りたヒロは、顔の周辺に魔力を纏わせて何度か顔を海につけた後、思い切って海底を目指して潜り始めた。

 酸素を抜くのではなく、酸素を溜める。それを意識してみると思っていたよりも簡単に顔の周りに空気の層を作ることができた。空気の層と共に潜るのは少し難しかったが、ゆっくりと泳ぐ間に慣れていった。


『コウメイさん、おばけ貝は見つかりましたか?』


 顔の周りに空気を纏うヒロは、海中でも普通に喋ることができた。海底の岩と砂の間に手を突っ込んでいるコウメイに声をかけると、とても驚かせてしまったようで一瞬息苦しそうに顔を歪めると、岩と砂の間から手を抜いて海面を指差すと、そのまま浮き上がっていった。ヒロはコウメイの後を追って海面を目指した。


「すみません、驚かせたみたいで」

「息が止まるかと思ったぜ」


 海面に顔を出したコウメイの息は荒かった。空気の層を纏うヒロとは違い、コウメイは顔の周辺を水の膜で覆い、とじこめた空気と共に潜っていた。ヒロに声をかけられた驚きで魔力の膜が破れ呼吸困難に陥ったらしい。


「へー、魔力って便利に使えるんだな。俺も潜れるように魔法をかけてもらえねーか?」

「加減がわからねぇんだが、試してみるか」


 コウメイとヒロは交代で魔法を施してみた。シュウの顔周辺に水の壁を作ってみたり、空気の層を纏わせてみたり、と。だが自分自身に魔法を施すのとは勝手が違い、他人への魔法はとても繊細で精密な作業になるようで、シュウに魔法を行使している間は自分への魔法が疎かになる。


「悪ぃが、シュウは自力で素潜りしてくれ」

「俺たちが捕まえたおばけ貝を運んでもらえると助かります」


 海中でのおばけ貝の採取はコウメイとヒロが、ボートへの運搬をシュウが担うのが最も効率がよい。


「魔力がねーのって、ほんとつまんねーなぁ」

「自分限定でしか便利に使えねぇ魔法だけどな」

「アキラさんみたいに攻撃にも使えればいいんですけどね」

「俺は身体の方が先に動くんだよな。アキほど器用でもねぇし」


 おばけ貝は敵を見つけると素早く逃げる。ヒロが海底の砂を乱して追い込み、コウメイが海中に飛び出したおばけ貝をキャッチ、シュウがボートと海底を何度も往復しておばけ貝の運搬。その繰り返しでおばけ貝漁を続けていたときだった。


『コウメイさん、右後ろ!』

『うおっ』

『一角魚です』


 コウメイは突撃してくる角を咄嗟におばけ貝を盾にしてかわしたが、衝撃で腕はジンジンと痺れている。呼吸の続かないシュウは慌ててボートへ向け上がって行った。砂を掘るために使っていた短剣を持ち替えたヒロは、次々と向ってくる一角魚を斬りつけるが狙いやタイミングが合わずに苦戦していた。


『やっぱり海の中だと動きにくいです』

『踏ん張りが効かねぇし、呼吸が、な』


 水圧で身体が重く素早い動きが難しいいため、一角の先に引っ掛けられた皮膚に傷が増えていたし、短剣の切れ味が陸上ほど切れてくれず反撃らしいものもできない。なにより呼吸を確保する魔法を常に意識しながら戦わなくてはならないのが難しい。


『数は多くねぇが、不利だな』

『一度あがりましょう』


 向ってきた一角魚をギリギリで避けざまに角を掴み海面を指して仰ぎ見たヒロは、ボートから何かが投げ入れられたのを見た。

 水の抵抗もなく、それは鋭く砂底に刺さる。シュウが投げ入れたサハギンの槍だった。コウメイは素早くそれを手に取り、軽く振り回してニヤリと笑った。


『やっぱり海中は海の魔物の武器だよな』


 水圧による抵抗もなく、陸上では鈍らの槍先が海中では軽く触れただけで切り裂く鋭い切れ味。回遊しては突進してくる一角魚をコウメイは槍先で撫でるように屠っていった。


『一角魚って食えたっけ?』

『……一応、回収しときましょうか』

『大漁だなぁ』


 比較的大きな一角魚の死体を集めてボートへ運び、砂に潜ろうとしているおばけ貝を拾い集め、本日の漁は終了となった。


   +


「おばけ貝を漁りに行ってたんじゃないのか?」


 桟橋に戻ってきたボートの積荷を見て呆れたように言ったアキラは、投げられた縄を受け取って係船用の杭に引っ掛けた。


「海中で一角魚に襲われたから、屠ったついでに回収してきた。食えるかもしれねぇだろ」

「うん、食には貪欲ですよね、コウメイさんって」

「そっちは釣れたのか?」

「こんな感じですよ」


 コズエが斜めにして見せた桶には、赤や黄色、青と言った色鮮やかな魚が何匹も入っていた。


「三人で競争してたんですよ。一番大きいのを釣り上げたのはサツキで、たくさん釣ったのは私です」

「満喫してるなぁ」


 ギルドから借りてきた箱台車に乗せた釣果は、おばけ貝が二十三個、一角魚が十二匹、アキラたちが釣った魚が九匹。ほかにもアサリっぽい貝が桶にたんまりと入っている。


「貝の砂抜きもあるから、シーフード三昧は明日だな」

「マーシャさんに食べられるお魚も教わらないといけないんですよね?」

「全部食えるとは思うんだけどな」

「一角魚は食用可だったはずだ」


 この中で魔物や魔獣に該当する一角魚はコウメイの魔物図鑑に「食用可」と載っていた事をアキラは覚えていた。ただ、魔物図鑑なのでごく普通の動物や魚については確かな情報は記載されていない。

 金華亭へ持ち込んだ釣果は、マーシャによって選別され、一角魚の大半とおばけ貝が十五個、アキラたちの釣った魚で食べられるものの半分を買い取ってもらった。コズエの釣った魚のうち、青い鱗のものと銀と黒の縞のある魚は毒のある魚で食べることはできなかった。


「それでコウメイはどう料理するつもりだい?」

「おばけ貝は刺身にして、あとはバター焼きもいいよな。魚醤を数滴垂らして焦がし気味にすると美味いんだ」

「一角魚は?」

「ブイヤベースとムニエルあたりだな。ツミレにして汁にしてもいい」


 コウメイの口から出た耳慣れない料理名を聞いたマーシャはレシピを強請った。交換条件に必要な調味料や食材を譲ってもらったのでコウメイに不満はない。


   +++


「「「「「「いただきま~すっ」」」」」」


 食卓に並んだ料理はシーフード尽くしだった。

 おばけ貝の貝柱の刺身に、ヒモの甘辛煮、一角魚と小貝と香味野菜のブイヤベース、サツキの釣った赤魚の塩焼きに魚身のソテーと、ハギの粉と香辛料をまぶして揚げ焼きにした小魚。


「貝柱がおっきい!」

「刺身、うめーっ」


 ホタテの五倍はありそうな肉厚の貝柱は、ぷりぷりとした歯ごたえとまろやかな甘みが大変美味しい刺身だった。


「塩焼きって、シンプルだけど美味しいですよね」

「お魚の味がはっきり分かる気がします」

「俺はこっちの揚げ焼きがいいな。パンに挟んで食うと美味い」


 シュウはピナの果汁を絞ってかけた揚げ焼き魚を黒パンに挟んでかぶりついていた。


「いい出汁が出ている」

「海老かイカがあればもっと良かったんだけどな」


 ブイヤベースの定義からは少しズレた材料ばかりを使っていたが、美味けりゃ何でもいいのだと断言するコウメイに頷きで応えながら、アキラはスープをじっくりと味わっていた。


「明日はパスタ打つから手伝ってくれよな」

「パスタと言うことは、ボンゴレビアンコですか?」

「手伝います、麺打ちしますっ」


 コズエとサツキが即座に手をあげた。


「ボンゴレロッソが食いたい」

「ロッソか……トマトがねぇからなぁ」


 ビアンコは白、ロッソは赤。トマトベースのボンゴレソースはこの島では再現が難しい。トマトに似たハルパという野菜は鮮度管理が難しく、取り寄せ注文したが入荷しなかった。煮崩してソースにし瓶詰めすれば日持ちするのだが、こちらの世界では生で食べるのが普通で加熱加工はしないらしい。


「アレ・テタルでトマトソースもどきを作ったときに瓶詰めにしとけばよかったなぁ」

「大陸に戻ったら作ればいいじゃないですか。ビアンコソースでも十分美味しいと思いますよ」

「明日の料理は明日考えろよ。その刺身食わねーんならもらうぞ」

「やらねぇ!」


 いささか行儀の悪い箸争いを横目に見つつ、コズエたちは目の前のシーフードパラダイスを堪能したのだった。


「あ、そうだ。コズエちゃん、これいるか?」


 食後のコレ豆茶を運んできたコウメイが、コズエの手の平に淡いピンクの丸い石を載せた。


「わぁ、かわいいパールピンクの石ですね。どうしたんですか?」

「おばけ貝から出てきた」

「本物の真珠ですか? しかもこんなに大きいの?」


 貝をあけて貝柱やヒモを捌いていたときに見つけたのだ。親指の爪ほどの大きさの真珠が全てのおばけ貝に入っていたと言うと、一つを摘み上げたアキラは細目でじっくりと観察した。


「魔石ではなさそうだな、魔力がない」

「ギルドに売れるようなものでもないだろうし、コズエちゃんなら何かに使うかもと思ってとっておいたんだけど」


 手のひらに乗せられた八粒の真珠に見惚れていた。柔らかく艶のある輝きは魔石にはない美しさがありうっとりする。


「貰っていいんですか?」

「俺が持っててもその辺に転がしとくだけだし」

「ありがとうございますっ。何かに使えないか考えてみますね」


 島に滞在中、おばけ貝を漁るたびに真珠粒は増えていった。




夏休みっぽくなりました……作中は夏です。

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