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スイーツ旋風

「なんでまた、ギルドの前とか目立つ場所で騒ぐかなぁ…」


「馬鹿の考えることはさっぱり分からんな」


ナッシュ様の呟きに、簡潔にバッサリと答えたレミオリーダ王太子殿下はすごく面白い人のようである。カデちゃんの肩をチョンチョンと突く。


「カデちゃんの上のお兄様って面白い方ね!」


カデちゃんはムフッと嬉しそうに微笑んだ。


「見た目アレだから誤解されるけど、中身はパンチの効いた方なのですよ」


ほんと、キラキラした見た目で辛辣ってある意味最強ね。ナッシュ様はすぐに転移をするようだ。


「ヴェルヘイム様も一緒に来られますか?殿下達はどうされます?」


「…はい、行きます」


「こんな馬鹿共の顔は是非とも拝んでやらねばな」


「はいっ是非ご一緒に!」


「アオイ行って来る!」


と言って殿下達3人とヴェルヘイム様は消えた。私はチラッとカデちゃんを見た。カデちゃんもこっちを見ている。お互いに目が合ってニヤリと笑い合う。


「行きますか?」


「はいっ!…とか言って走るの遅いですけど…」


「大丈夫よっ!ジューイ!後、宜しくね!皆ももちろん行くよね?」


「「はーい!」」



チビッ子達と一緒にカデちゃんを引っぱって外へ走り出た。風魔法と重力無効化の魔法でカデちゃんを運ぶように連れて行く。ザック君とリュー君が魔法をかけてくれるから私はレオン君を抱えるだけである。


「着いた!わ、人だかり出来てる…」


冒険者ギルドの前は人だかりがすごい。ちょうどナッシュ様が賊?と対峙しているようだ。


「ナッシュルアン殿下?大丈夫ですかな?」


「ねえあの…囲まれてる、にーちゃん…殿下に似ているよ!」


めっちゃザワザワしてるね。カデちゃんが風魔法で体を上に浮かせて覗いてる!私も真似しよう。ザック君とリュー君はギャラリーの足元を擦り抜けて…な、なんとガレッシュ様の側に這い出て、しっかりと輪の中に立っている。


「冒険者ギルドの前で何の騒ぎだ…」


ガレッシュ様を守るようにSSの双璧、ルル君とジャックスさんが剣を構えていた。


「ナッシュ様っ!」


ルル君はホッとしたような顔をした。逆に賊?の6人は傍目にも分かるほど慌てている。


一瞬だった…ヴェルヘイム様が賊の2人を手刀で昏倒させると、ナッシュ様も2人、ガレッシュ様も2人、計6人を瞬き一つの間に制圧した。


雑踏が静まり返る。ヴェルヘイム様とルル君とジャックスさんで賊を全員縛り上げた。


「殿下っこいつら何者ですか?」


「こんな大通りではた迷惑なっ!」


「この似てる方…殿下のご親戚なのですか?」


住民が次々にナッシュ様に話しかけている。珍しい…というかナッシュ様って国民との距離感はこんな感じなのか…


「良かった…すぐに取り押さえられたね」


「流石っ鮮やかっ!ヴェルヘイム様格好良かったね!」


カデちゃんはニヤニヤと嬉しそうに笑っている。ナッシュ様はガレッシュ様に何か小声で話しかけてから、人垣の手前に居る、話しかけてきた複数の住人の顔を見回してこう言った。


「もうすぐ正式に発表するから暫し待ってくれ」


と言ってものすごい胡散臭い笑顔を周りに向けた。ガレッシュ様も似たような笑顔だ。てか、同じ笑顔過ぎて…はっきり言って隠していないも同然だ。人垣の方々がワアッと歓声を上げた。まだナッシュ様が小声で数人の方々に囁いている。何、話しているんだろう?


そして、ナッシュ様達は賊を連れてアッという間に転移してしまった。レオン君を除くチビ2人は転移で一緒に行ってしまった。


「あぁ…皆さん帰ってしまいましたね」


なんだ…早くも事件解決しちゃったわ…そうだ!


「ねぇ、折角城下に来たのだからキャンディー、飴の専門店に行ってみない?色んな味があって楽しいよ?」


そう言うとカデちゃんとレオン君は歓喜の悲鳴を上げた。店内に入ると皆で大量の飴を買い込んで、3人でロリポップを食べながら歩いて皇宮へ帰った。


「サボってどこへ行っていたのですか…」


詰所に戻ると、冷ややかな空気を感じた。ひょえっ…フロックスさんっ…そういえば出かける時にジューイには声をかけたけど、フロックスさんに言ってないわ。部屋の室温が明らかに下がっている。


「あ、あのっ私が葵に町の案内を頼んだのですぅ!」


カ、カデちゃんっ!?フォローをありがとうぅ!それはそうと、ナッシュ様達いなくない?


「ナッシュ様、どこかに行かれたの?」


コロンド君がちょうど戻って来たので聞いてみた。コロンド君は北側の廊下を指差しながら


「先程捕まえてきた賊を、締め上げているのですよ」


と、物騒なことを言った。あら?ちょっと待って、子供達も一緒なの?それは教育上宜しくないわ。


「カデちゃん…ザック君達もそんな所に一緒なんて、子供の情操教育上よくないと思わない?」


カデちゃんも可愛いご尊顔を曇らせた。


「本当ですね~すぐに連れて来ましょう!どこに皆様いらっしゃるのですか?」


コロンドに聞き出して北の棟の外れの地下階段を降りて行く。ちょっと待って…薄暗くて…に、苦手かも。


「あ、居ますね~こら~ザック君、リュー!子供はこんな所に居ちゃいけませんよー!」


と、階段を降りた先を見ながらカデちゃんはそう叫んだ。そうか…魔力波形が視えるものね。とか言って私もなんとなく皆が居る方向は分かる。


「あれ~母上?どうしてここへ~?」


「どうしてここへ…じゃありませんでしょう?皆さんの邪魔をしちゃ行けませんよ」


カデちゃんはリューくんを手招きした。リュー君とレオンくんはすぐに2人でじゃれ合っている。


私はガレッシュ様の横に居たザック君を手招きした。


「ホラ、ザック君お土産があるわよ?城下の飴屋さんの『プーラの口づけ』ていう今週発売されたばかりの塩味と甘味が絶妙な美味しさの飴よ~美味しいんだからっ」


ザック君はパアアッと笑顔になるとこちらに走って来た。えっ?何?ナッシュ様もヴェルヘイム様も近づいて来るけど!?


「アオイッ!その飴を私にもくれっ!」


「アオイ…少し私にも貰えないか…」


私はスイーツ男子の2人を見て、目を細めた。


「これはザック君へのお土産です。それにナッシュ様は好きな時に買いに行けるじゃありませんか?子供の物まで取り上げようなんて、いい大人がすることじゃありませんよ」


ナッシュ様とヴェルヘイム様は、背中を丸くすると似たような哀愁魔力?を漂わせながら私に背中を向けた。ナッシュ様は兎も角、よその旦那様にきつく言い過ぎたかしらね…とカデちゃんを見るとカデちゃんは大きく頷いて、私にサムズアップをしている。奥様的にはOKですか…そうですか。


すると飴の袋とナッシュ様を交互に見ていたザック君は、ナッシュ様の方へ足早に駆けて行った。


「師匠!この飴、一緒に頂きま…」


あっ!と思った時は遅かった。ナッシュ様とザック君のノンビリしたやり取りを見ていて、隙があると思われていたのかもしれない。拘束していた賊の一人が立ち上がると、隠し持っていたのか、小さな手刀を持ってザック君に切りかかろうとした。寸でのところでガレッシュ様がザック君を抱き寄せた。そして抱き寄せた反動でザック君の持っていた飴の袋が床(地下牢の得体のしれないベタベタした床)に落下した。ガキャッ…と鈍い音がして飴玉が割れたような音がした。


「!」


ナッシュ様が賊の男を抑えようとして男に手を伸ばした。賊の男は体を捻って逃げようとした。


「ああっ!」


私も叫んだけど…正直、普段無口なヴェルヘイム様の絶叫?のような声の方が大きかったような気がする。落下した飴玉の袋を、逃げようとした賊が踏みつけた…踏みつけてしまった。よりによってスイーツ男子二人の前で踏んでしまった。


ああ…ちょっと待って…ジワジワとこの空間の魔力圧がすごくなる。カデちゃんがあわあわしながら「ヴェル君っ落ち着いてっ!」とか言うもんだから、余計にキラキラ兄弟とガレッシュ様が騒ぎ出した。


「ひ、避難したほうがよいのか!?」


「兄上っ取り敢えず3重魔防御を張りました!さあ中へ!」


「どこかっ…どこか隠れっ…!」


キラキラ兄弟は自分達だけ安全な魔術防御壁の中に逃げましたよ。ガレッシュ様はキョロキョロしながら、さっきまでナッシュ様が座っていたゴージャスな椅子の後ろに3重防御をかけながら急いで隠れた…おいっ!


「ア、アオ…アオイ様ぁ…」


私を呼ぶ声に気が付いて、屈みこんでいるザック君に近づくと…目に涙をいっぱい溜めてザック君は私を見た。


「飴っ…お、おと…おとしちゃったぁ…」


私はザック君をよしよし…と抱きしめながら、あら、これは…と思っていた。ザック君ってば、飴玉如き…と言っては飴に失礼だけど、泣くほど落としたことがショックなのかしらね。先程から魔力のかまいたち現象を起こしているスイーツ男子2人と同じく、ザック君も未来のスイーツ男子予備軍なのかしら。


ナッシュ様達の起こした魔力かまいたちのせいで、賊6人は瀕死だ…本当に瀕死だ。仕方なくアルクリーダ殿下が治療している。殿下、すみません。


「落としてしまった飴は勿体ないことだけど、心配しないで?会の皆で試食会しようと思って複数買って来ているのよ…はい、コレ」


私はポロポロと涙を流すザック君に、レデスヨジゲンポッケから取り出した。『プーラの口づけ10個入り』とロリポップキャンディーを差し出した。泣き濡れた顔を途端に笑顔に変えて、ザック君は飴達を受け取った。


「た、食べていいですか?」


「勿論!リュー君にもあるわよ~」


と、リュー君にもロリポップキャンディーを手渡した。子供達は袋を外してペロペロ舐めている。


「アオイッ!複数個あるとは聞いてないぞっ!」


「…くれ…」


あらいつの間にか魔力圧が止んでいるわね?ナッシュ様とヴェルヘイム様が、またも私に詰め寄って来る。うざっ…何よこれ。


「残りは試食会に残しておかねばなりませんので、差し上げられませんっ!」


ナッシュ様は憮然とした。


「試食会って、なんだ?」


あれ?言ってなかったっけ…あ、そうだそうだ…下手に首突っ込まれて、グダグダになりたくないから内緒にしていたんだっけ…


「ガイドブックを作ろうかと思いまして、今『バラミアウオカー制作委員会』を発足しているのですよ」


ああ…ナッシュ様にはコレの事言いたくないな。


「あ、葵っ!それって…地方の名前の付いた○○ウォーカーですかっ!その本を作られますのっ!?」


おっと、カデちゃんが先に食いついた。


「そうなのよ~この世界って美味しいものも、素敵な場所もたくさんあるじゃない?でも、そこを紹介してくれる本、しかもグルメ本とかコスメ本…とかの手軽な読み物って無いでしょ?だったら自分達で作って発刊してしまおうかと思ってね!第一弾はナジャガルの首都、バラミアの…まずはスイーツ特集からやってみようと思って」


「きゃああ!素敵っ!それ、いいですわっ~いいですわよっ葵!」


ムフフ~そうでしょう?そうでしょう~


「いずれはね、カステカートの特集も組みたいの、もちろんシュテイントハラルもね!」


カデちゃんに抱き付かれた。あははっ!ザック君にも抱き付かれる、うふふ可愛いっ!ザック君を抱き上げてクルクル回してあげる。ザック君と笑い合っているとナッシュ様が目の前に近づいて来た。


「何か…書物を作るのか?」


「そうですよ。え~と、町の特産品や新しく開店したお店…もしくは長く続く伝統あるお店など…幅広くご紹介出来る本にしようと思っています。装丁の豪華なものでは無く、安価で年に何度か続巻が出せるような項目数の書物を目指しています。第一弾はここ、バラミアのスイーツ…お菓子の人気店のご紹介にしようかと思っています」


ナッシュ様とヴェルヘイム様の顔色が変わった。ああもう、だから言いたくなかったのよね。


「では、先程買って来ておった飴玉は、その書物に紹介する予定の商品と言う事か…ん?試食会とか申しておったが…まさか…」


ああもう…イヤだな〜どうしてそんな時だけ、地獄耳?聞き耳がすごく働くのよ?スイーツ男子の特殊能力か?益々ナッシュ様が詰め寄って来る。しかもヴェルヘイム様まで近づいて来るの何でかなぁ…


「はい…掲載する予定の商品を、『バラミアウオカー制作委員会』の方々と試食する予て…」


「私も会に参加するぞ!」


おいっ…最後まで言わせろよ。スイーツ皇子を睨んでやる。


「わ、私も是非とも参加したく…」


ちょ…なんでヴェルヘイム様までぇ!?慌てて話を続けてる。


「制作委員会は経済省の地域復興課の年若い役人の方々と、後は女官や若いメイドのお嬢様方が中心の会ですよっ?いくらなんでも皇子殿下が参加されたら、若い子達が委縮して、意見も言いにく…」


「黙って参加だけにするから、菓子の試食をさせろ!」


思わずフロックスアイズを模してナッシュ様を睨む。そう来たか、この頭の中までスイーツ皇子めっ!


「ナッシュ殿下…私も会に参加させて頂きたいと…」


「おおっヴェルヘイム閣下!勿論構いませんよ!」


こらーーっ!勝手に決めるなっ!そこへ…カデちゃんの鋭い声が聞こえた。


「何を言ってるの!他国の人間がそんな所へ出しゃばるなんて非常識ですよ!おまけに若いお嬢様ばかりの会に、おじさんがのこのこ参加して、大迷惑でしょう!?」


おじさんがっ…の所にものすごい圧を感じたよ。さすがカデちゃん先輩。


おじさんと称されたヴェルヘイム様はギクリと体を強張らせた。横で同じくおじさん枠に入れられたナッシュ様もギクンと動きが固まった。何故か少し向こうにいるレミオリーダ王太子殿下もギクンとしている。


そんな傷心のおじさん達を連れて、私達は第三部隊の詰所に戻って来た。


王子様達に御茶請けの菓子とサラーを入れておもてなしをする。詰所の私の机には山積みの書類が置かれていた。カデちゃんは王子様達のお話に参加するらしいので、私はザック君とお話しながら、仕事を片付けて行くことにした。そして仕事をしながら…王子様達の話をなんとなく聞いている…


なるほど、先程の賊はガレッシュ様が不遇の第二皇子だと確信して連れて行こうとしていた訳だ。だがガレッシュ様が拒否、そして力づくで連れて行こうとした…か。本当に馬鹿だなぁ~トリプルスター様よ?6人だけじゃ無理じゃない?あ、SSSになったのは今日だったっけ?


「あら、募集要項の年齢制限…これだったかしら、やっぱり違うわね…却下」


赤色の筆で不備箇所に印を入れて、未処理の箱に書類を入れる。そして次の書類を見ていたらザック君がポツンポツンと話し出した。


「アオイ様も…義姉上も、お仕事してて…すごいです。僕も何かお手伝いできないのかな…」


「ザック君の今のお仕事はすくすく元気に成長して、カッコいいお兄様になることよ?」


「で、でも…子供だからって…何もさせてもらえないのは…僕…はその…しっかりしなきゃだし…」


しっかりしなきゃってどういうこと?ザック君は小声になり私の方へ顔を近づけてきた。


「えっと…いつもお兄ちゃんだからしっかり…とか言われるけど…僕…よく分からないんです。え~と、子供達の手本になれ…とか兄上に言われてもどうしていいのか分からないのです。だからもっとしっかりしないと…」


ザック君は困ったように笑っていた。大人びてるわ…何がって、自分で自分の気持ちに折り合いつけている所よ。ああ、分かるわ…子供達の叔父さんであり、オリアナ様の子供であり、ヴェルヘイム様の弟であり…求められる立ち位置が複雑なのよね。もっと伸び伸びと子供であることを楽しみたいのに…お兄ちゃんと叔父さんの責任感みたいなのを若干7才ですでに背負っちゃったのよね。私も子供の時から色々背負っていから分かるわ。


その時、ピンと閃いた。上手くいかないかもしれないけど…でも…


「ねえ、ザック君…ザック君さえ良ければ、ウチに来る?えっと、ナジャガルのナッシュ様のお家にね。ナッシュ様の側なら思いっきり子供だけって『お仕事』に集中出来るわよ?」


ザック君はポカンとしている。まあ…そんな本格的じゃなくてもいいかな?


「そうね~ほんの少しうちに泊まるだけでもいいのよ?たまにはお兄ちゃんも止めて、叔父さんも止めて…何もしないで、のほほんとしにくればいいわ~うちなら伸び伸びと子供で居てくれて構わないのよ?」


ザック君は私にしがみ付いた。ポンポンとザック君の背中を叩きながら思わず笑顔になる。


そうなのよね…ナッシュ様といるとザック君が年相応の子供に見えるのよ。あれきっとカステカートに帰っても『しっかりしたお兄ちゃん』を演じていることの反動だと思うもの。ナッシュ様に全力で甘えてるのね。


「たまに泊まりに来るだけでもいいからね…いらっしゃいな」


「うん…うん…」


ああ、泣かせちゃったかな。いやちょっと待って…これ、おばさん先生が生意気な生徒を虐めている場面に見られないか?ハッ…と気が付いて周りを見ると皆様こっちを見ている!?ヤバいっ…!カデちゃんがこっちに転びそうになりながら駆けて来る。


「ザ…ザック君どうしたのですか?」


「大丈夫よ…私が怖いこと言って怯えさせちゃったのよ、ごめんね」


ザック君は驚いたような顔をしていた。本当の事を言ったらカデちゃんを心配しちゃうものね?私がちょっと目配せしながらザック君に頷くと、益々ザック君が縋りついて来た。あらら…


「甘えん坊さんになっちゃったね…大丈夫よ、カデちゃん」


カデちゃんは何かに気が付いたみたい。注意深くザック君を見詰めた後、何度も頷いている。


「分かりましたわ、はい」


そのカデちゃんの後ろにナッシュ様が近づいて来た。


「あ、アオイはどうする?あの捕まえた賊6人に捕まったフリをして、逆にガンドレア帝国に皆で乗り込もうかって…話しているのだけど、一緒に行く?」


えええ!?カ…カデちゃんはどうするの?チラッと見るとカデちゃんはサムズアップをしている。やる気満々だね…カデちゃん先輩


「勿論、一緒に乗り込んであいつ達を投げ飛ばしてやりますよ!」


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