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子供の頃は暴れん坊

重苦しい沈黙の中、ダヴルッティ閣下…ダヴ様が静かに挙手された。


「グレイモアは恋人のメイドの命令で動いていたようだ。そのメイドは行方不明だ。おそらく実行犯のひとりであろう」


次は、フィリペラント殿下…フィー様(これまた勝手に呼ぶ)が挙手された。


「その魔石ですが、開発者に心当たりはあります。ですが、9年も前に消息を絶っており、同じ者の手による物かは不明です」


皆様が息を飲んだ。カデちゃんが小さく呟いた。


「ロブロバリンド様…」


ん?カデちゃんが知っている人だろうか…


ルーイドリヒト国王陛下が少しざわついた室内を制するように、手を上げた。


「もし…ロブロバリンドならば、ガンドレアの関与に間違いないだろう…彼の国にも困ったものだな」


ルーイドリヒト国王陛下は、深く息を吐き出された。


ホント、勝手で…とんでもない国だよね。すると今まで黙っていたナッシュ様が静かに挙手された。


「国に帰って一度評議せねばならないですが…私個人としては、ガンドレアに強く出てみる良い機会ではないかと思います。いつまでもこのままでは、カステカート側も小競り合いの度に戦力、そして国民に要らぬ負担を強いる事になります。それに…個人的に冒険者ギルドに所属する一冒険者としての切なる願いなのですが…魔人化する無辜の者を、少しでも多く助けたいのです」


ナジャガルの皇子殿下と言うより、SSS様から重みのあるお言葉だった。


すると、私達の正面に座っていたヴェルへイム様が挙手された。


「私もナッシュ殿下と同意見です。膠着状態は近隣諸国にも多大なる損失を与えます…この辺りで現状打破出来れば…」


ヴェルヘイム様の言葉にダヴ様が


「私もナッシュ殿下のお考えに賛同致します」


と、おっしゃられた。良かった、ナッシュ様も安堵されたみたい。


一度シュテイントハラルの方々と三か国協議をしてから…ということで話合いは終わった。


そしてナッシュ様達と一緒に、議場を退出しようとした私をカデちゃんが引き留めた。


「葵、こんな時にお伝えすることじゃないのだけれど…ユタカンテ商会の新製品の試作品が出来たの、一度葵にも使って貰いたくて…」


と、言ってカデちゃんはゴソゴソと、ピンク色のレデスヨジゲンポッケの中を弄っている。因みに、私はユタカンテ商会でレデスヨジゲンポッケのオレンジ色を購入した。花の刺繍があるショルダー型の可愛いデザインだった。


ガポン…と音がして何だか見たことのある、茶色の真四角の物体がポッケから出て来た。この室内から退出しかけていた男性陣も全員戻って来て、カデちゃんの出して来た物体を見詰める。


「商品名は『アイノゲタバコ』と言うのだけれど…葵なら分かるよね?」


私は仰天した。ま、まさかーーーっ!?


「やだーーーーっ学校の下駄箱一人分じゃないこれーーーっ!?なになに?これ魔道具なのーーっ?」


私は興奮して下駄箱とカデちゃんに抱きついた。


カデちゃんはムフフ…と満足げに微笑むとアイノゲタバコの開き扉をガポッと開けた。中は上下段に分かれていて、下段の方がやや広くなっている。通常はここに外履きや室内履きを入れるのだけれど?


「え~と下駄箱といえばラブレターじゃない?それとか…バレンタインのチョコとか~そういうの入れちゃてやり取りしたいなあと思って作りました!」


えええ!?ベタだ!さすが昭和の渋いおば様だ!カデちゃんは説明書を私に渡してくれた。何々?え~と…


「ゲタバコ内は冷蔵冷凍使用可能であり、庫内に収納出来る大きさのものを、瞬時に指定した空間に繋ぎ亜空間共有出来るものである。送る場所は契約して魔術印を正常に起動出来る所ならどこでも可能である。

☆ユタカンテ商会のオススメ☆

奥様から旦那様へアツアツの愛妻弁当をお手元のポケットにお届け♡遠距離で離ればなれの恋人達の愛のお手紙の交換が出来ます。彼女からの愛の言葉で胸ポケットはアツアツ♡小さなお孫さんに遠く離れた祖母からバアバの愛情たっぷりお菓子の差し入れ♡など多種多様な物が送れます。勿論お仕事にもご活用を♡」


す、すごい!タクハイハコの個人版じゃないのさ…しかも愛妻弁当とかラブレターを、送りたい相手の指定した空間に繋げるのよね?つまり、いつどこででもお弁当を受け取れるし、手紙とか差し入れとか自由に渡せるって訳だ!何これ凄すぎ!


「まだ試作品なのですよ~これ結構使い方に間違ったら危険じゃないですか、この箱に入る危険物もお手元に行っちゃうし…」


あ、そりゃそうか…なるほどね…ふんふん…


「取り敢えず、使ってみて葵の意見とか改善点を聞いてみたいな…と思って~試して貰えます?」


「わ~面白そうだね、じゃあ早速カデちゃんと繋…」


「勿論、私の内ポケットと繋ぐのだろう!」


ナッシュ様……カデちゃんと私、2人は胡乱な目で上機嫌で胸を反らせている自称皇子殿下28才、もうすぐ29才を見る。何故あなたと?


「ナッシュ様…聞いておられました?遠距離で渡すことの出来ない場所などにおられる方と、直接やり取りする魔道具ですよ?私とナッシュ様は同じ所に住んでおりますが?」


私がフロックス親子ばりのキルズフラッシュアイズでナッシュ様を睨むが、自称皇子殿下はへこたれない。


「入るものだったら何でもいいのだろう?だったら…アオイが着ていた…脱ぎ…」


私は風魔法と加重力魔法を使ってナッシュ様に渾身の拳の一撃を浴びせた。ナッシュ様がぶっ飛ぶ。不敬なんて気にしないわ!


フロックスパパが、殿下~~~っ大丈夫ですかっ!と叫んでいるが何を言う、当然の報いだ。


「ここにはザック君という幼気な子供がいるのよっ!言葉を慎めッ!悪霊退散ッ!」


「あわっ…あ、悪霊退散ッ!」


私に続いてカデちゃんも大声で悪霊(ナッシュ様)を祓ってくれる。いい加減にしろ…このエロ魔界の魑魅魍魎め。


「とにかく送れる物…入れるモノを限定したいところよね?変態を喜ばせるモノを入れる訳にいかないわっ!」


「何か限定出来る魔法作れないかなぁ~」


…と、私とカデちゃんが興奮しながら話していると、男性陣はやや不満げな表情と同時に何かを妄想しているような蕩けたような表情をしていた。お前達もしや…頭の中でエロ妄想しておるな?私が刺すような視線を男性陣に向けると彼らは気まずげに視線を逸らせた。


そうだ、下駄箱と言えば…と私は10代の頃を思い出していた。


「そういえば…中学生の時は友達と交換日記をしてお互いの下駄箱に入れてたわね〜」


と、私が言うとカデちゃんはちょっと困った顔をした。


「下駄箱にって…開けられて、誰かに見られたりしません?」


ん?ああそうか…うちの学校って特殊だったから…思わず苦笑いが出た。


「パスワード入力式下駄箱兼ロッカーで宅配ボックス付だったのよ、ノートとか連絡プリントとかはボックスに入ってるのよ。だからセキュリティーは安全よ」


カデちゃんはポカンとした後、目を輝かせた。おや?その目は…私はニヤリと笑うとダメ押しの一言をカデちゃんに言ってあげた。


「魔力は指紋認証の代わりに使えるかもね~魔力認証金庫とかロッカーが作れるかも~?」


うふふ…カデちゃんに抱き付かれた。めっちゃ頭をグリグリ押し付けてくる。何故だかヴェルヘイム様が切なげな顔で、カデちゃんと私を見てくる。旦那様どうなさったの?ヤキモチかな?


「葵~~っもう顧問料払っちゃう!明日から特別顧問にしてユタカンテに登録しちゃうから~~下駄箱に認証付けるわ~金庫作る~交換日記いいわ~!」


カデちゃん興奮しちゃって、言ってることが支離滅裂になっているわ。取り敢えず、預かったアイノゲタバコはナッシュ様の内ポケットに繋いであげることにして…私達はナジャガルに帰ることになった。


ザック君もリュー君もナッシュ様と私にへばりついて帰らないで~と言ってくれる。可愛いなぁ…チラッとナッシュ様を見るとナッシュ様も同じような顔をしている、ナッシュ様と目があって微笑み合う。


その日の昼過ぎ…ナジャガルに帰国した私達は、まだ混乱状態の皇宮に入り、まずは第三部隊の詰所に行った。


「ただいま戻りました」


「お帰りなさい殿下、アオイ様!」


詰所に入った途端、コロンド君の可愛い顔がこちらを向いた。


「戻った、すまんな…いつも留守の間に揉め事ばかりで…」


ナッシュ様の言葉にコロンド君は苦笑いしている。手元にあった書類を後ろに居たフロックスさんに渡した後、コロンド君は自分のヨジゲンポッケの中から何かをゴソッと出して来た。


「はい、マスワッツのワルッテです」


コロンド君は笑顔で高級菓子店のキャラメル風味のクッキーを出してきた。ナッシュ様が満面の笑顔になると受けって、すぐ開けて食べだした。ホントお菓子好きよね〜


「あ、エフェルカリードとガレッシュ様はどうされたの?」


私が聞くと、コロンド君が答えてくれた。


「ガレッシュ殿下でしたら今、騎士団の鍛錬に出てますよ。何せSSクラスですからね~ここじゃ殿下の次にお強いし、皆様大喜びです」


「ママ!パパ!」


ドーンと足元に衝撃が来て、噂のエフェルカリードが帰ってきた。後ろにガレッシュ様、ジャックスさんにルル君もいる。


ルル君はススッと私に近づいて来て


「アオイ様、お疲れ様でした」


と、すこーし照れながら小声で囁いた。なんだかクーデレ可愛いな~


よーしそんな可愛い年下君達には、自称お洒落番長の私が厳選したお土産をあげよう。私はコロンド君、ジャックスさん、ルル君にユタカンテ商会で買った男性用石鹸を上げた。それぞれに香りは違う。コロンド君は柑橘系の香り、ルル君はミント、ジャックスさんはスパイシーな香りだ。


「わ、義姉上いいな~俺もお土産欲しい!」


「何を…ガレッシュ様はカステカートにいらっしゃったじゃないですか?住んでらしたんでしょう?」


そう聞くとガレッシュ様はう~んと言いながら腕を組んだ。


「定住はしていないよ~実はさ~SSSの昇格試験に臨もうかと思って、カステカートに行ったんだけど…討伐目標のサラマンダーの生息地に行くまでに、ケッアルコアトルの巣が多いガンヴェラーの湿地を抜けなきゃいけないって聞いてさ~あそこで戦闘すると他のケッアルコアトル呼び寄せちゃうし…それ避けるために…消音消臭、魔力遮断を24時間張りながら3日間湿地を歩くなんて…怠いし、俺、集中力続かない方だし、マジ疲れるからやめたんだ」


さらまんだ…の他に新たな生き物の名前が聞こえたが、ケツアル?なんだって?とにかくSSSになるのが、怠くて疲れるから止めたのは理解しました。するとそれをワルッテをモグモグ食べていたナッシュ様が聞きつけて、声を上げた。


「なんだよ~ガレッシュ、SSSの昇格受けろよっ。今、私一人でSSSクラスの討伐引き受けてて疲れるんだよっ手伝ってくれよ」


ガレッシュ様がえ?と声を上げた。勿論周りのコロンド君達も、今1人でですか?とナッシュ様に聞き返した。ナッシュ様は口を尖らせた。


「ギリデさんは基本やる気ない方だし、ポルンスタ老は本当にご高齢だから…無理に討伐地に連れて行って、何かあったらシャレにならん…」


ポックリ逝きそうなお年寄りをまず、SSSクラスに置いておくのも問題あると思うわ。車の免許証みたいに、冒険者ギルドカードもお年を召した方は返納…とかないのかしら?


「そーだ、私がガレッシュを推挙しとこうか?」


「ナッシュ様、それならば俺も一緒にSSに推薦して下さいっ!」


おっと、ここで燃える男、ルル君が前向き発言をした。するとジャックスさんも、俺も~と言いだした。


「え~と、確かSSクラスの場合はSSSクラスの推薦か試験官監督の元での…今、話に出たケッアルコアトルの羽2枚の提出が昇格条件じゃなかったっけ?」


ナッシュ様の発言に皆一瞬固まった。さっきそのケツアル…と戦うのが、現役SSのガレッシュ様も疲れるとか、怠いとか言ってなかった?


「よしっ!じゃあ羽の提出は止めて、答えは1つですね。ナッシュ様に推薦してもらいましょう!」


と、ルル君が勢い込んでそう宣言してジャックスさんと2人、外へ飛び出して行った。おそらく冒険者ギルドに行って来るのだろう…しかし半刻後にショボン…として帰って来た…はは~ん分かったぞ?


「SSSクラスの推薦はAクラスまででした。SSは自力でガンバレ…と言われました」


そりゃ楽して上には昇れんさ…ホレ…そこに高みにいらっしゃるSSとSSS兄弟皇子がいらっしゃるよ…。皇子2人は苦笑いを浮かべている。


「あれ~?今、規定が変わったのかな?そうかっ…思い出した!10年前までは推薦があればSSまで楽に行けるとかでなんとか推薦してもらおうと、ギリデさんとポルンスタ老を追い掛け回す不届き者が続出したとかで…廃止になったんだ」


ルル君もナッシュ様も冒険者ギルド規定とギルド規約改定版をしっかり見なさいよ、書いてたわよ?


「あ…兄上が困っているなら、SSS受けてみようかな~でも魔術防御苦手なんだよなぁ…」


ちょっと照れくさそうに、兄上呼びをしたガレッシュ様と呼ばれたナッシュ様はお互いに照れている。いい大人がなにやってんだ…と言いたい所だけど、胸温まる光景よね…


「あ、ガレッシュが昇格試験受けるなら、ルル達もケッアルコアトルの巣まで一緒に行けば~?あ~でも面白そうだな…私も付いて行っちゃおうかな」


ナッシュ様の言葉にガレッシュ様達は大盛り上がりだ。


物好きね…そのケツアル…はどんな生き物かは分からないけど、さらまんだ…は確か成長したらドラゴンになるのよね?きっと爬虫類系だわ…気持ち悪い。ロイエルホーンでもカバやサイぐらい大きかったのだもの、絶対大きい蛇なのよ。それの鱗だなんて、触るのでも気持ち悪いわ。


ナッシュ様達はすでに昇格試験の行程の打合せを始めている。私は会話に加わらずに、溜まりに溜まった書類に目を通し始めた。すると…


「ええっフロックスついて来てくれないの!?」


と、ナッシュ様の叫びに、フロックスさんはケツアル…でも殺せそうな目でナッシュ様を睨んだ。


「何故昇格に一切関係のない僕が、付いて行かねばならないのです。怪我がどうしました?…ご自分達で治してください」


うわっ~きっつ…流石フロックスさん。皇子2人にも一切の遠慮はない…ナッシュ様はウロウロと視線を彷徨わせて隣のガレッシュ様を見た。


「オ、オレ!?無理無理~視えるけど治療は出来ないよ~」


ガレッシュ様にそう言われてナッシュ様は更に視線を彷徨わせて、ちょこん…と執務室のソファに座っているエフェルカリードに目を向けた。


「エフェルカリー…」


「おおーい、隊長。戻ってんなら国王陛下が皆で話し合いしたいんだってよ~」


詰所に入って来たジューイの声に阻まれて、ナッシュ様はムスッとした表情でジューイを顧みた。


「今…重要な…」


「それは急がないとですね」


ナッシュ様の言葉を遮り、フロックスさんがわざとらしく大声で言いながら立ち上がって、私を見た。


「ささ、妃殿下参りましょう」


なんでこの場面でその呼び方?という声は、久々のフロックス殺し屋アイズに阻まれて言えなかった…いや、言わされなかった。粛々とフロックスさんの後に付いて行く。その私の後をナッシュ様とガレッシュ様が付いてくる。ヒエラルキーのトップは間違いなくフロックスさんだ。


国王陛下の前ではほぼフロックスさんのカステカートの視察の話等々…独演会だった。ナッシュ様はポッケからお菓子を取り出してモグモグしてるし…ジューイは目を半眼にしたまま寝てるし…(すごい技だ)唯一の救いがガレッシュ様が私と同じく真面目に傍聴していてくれたことだけだ。


「ふぅ…本当に厄介な国だな…では、シュテイントハラルの方々も交えてとうとう乗り込むか」


と、ニヤリと笑った国王陛下に…ちょっと嫌な予感を感じた。あれ?もしかして…


「ん?父上は留守番ですよ?」


ナッシュ様がそう言うとキリッシュルアン国王陛下はバーンと椅子から立ち上がった。


「何を言うかっ!国王自ら指揮を取らんでどうするんだ!」


するとナッシュ様が


「父上~私、知ってるよ?子供の頃、結構な乱暴者だったって~叔母上から聞いたことあるよ。どうせ理由つけて、ガンドレアで暴れたいんでしょ?」


とニヤニヤ笑いながらそう言った。うそっ!?この物静かな国王陛下が?国王陛下は皆様の視線を集めてしまい、ゴホンオホンと咳払いをしながら席に座り直した。


「いいんじゃない?連れて行ってあげれば…怪我の無いようにすればいいんだし?」


ガレッシュ様の言い方は微妙~に国王陛下をおじいちゃん扱いしているような…そうしたら案の定…


「私は怪我なぞせんっ!年寄り扱いするなっ!」


とまるで、おじいちゃんってこの台詞言うよね~な、台詞をそのままガレッシュ様に叩きつけた。


言われたガレッシュ様はちょっと肩を竦めただけだった…ある意味この弟も胆が据わっている。


その後はフロックスさんの眼力に催促されるように私が話を引き継いで、ガレッシュ様にお会いした件と、リヴァイスラント殿下誘拐未遂の経緯を説明した。


「我が国にもガンドレアの手の者が、多数潜伏していると報告があった。今一度各省は職員経歴の精査や身元調査を厳重に行うように。だが、疑わしい者を闇雲に(あげつら)うのは厳禁とする。一度、報告を起こして軍部の第三に調査させるゆえに、決して先走ることのないように」


おいっキリッシュお義父様っ!また第三の仕事を増やすなっ!


そしてそれから仕事を片付けて行き、ガンドレアに帰ってから3日過ぎたある日…


突然の訪問者がやって来たのだった。


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