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逃走、迷走、脱走

たくさんのお気に入り登録ありがとうございます

やだ…どこ行ったの?さっきまでは居たよね?


おもわずソファの下を覗き見た。いつもは大人しく横に座っているのに…


「エフェルカリードー?」


声に出して呼んでみた。返事はない、呼ぶ?返事?あーー!


「もしもしテレフォンだ!」


私がナッシュ様を見ると皆様、怪訝な顔をしていらっしゃる。これでは伝わらないな…え~と、


「ほら、ナッシュ様あの…デンワ?じゃなかった…あの遠くに話しかけるのを試されてはいかがでしょう?」


ナッシュ様もようやく気が付いたみたいね。


「あ、そうか…うっかりしていたな、念話があったのだった。おーいぃエフェルカリードどこにいるのだ?え?なに…勝手をしておるなぁ〜迷惑はかけてないのか?うん、うん…何かあったらジューイに言えよ」


え?ジューイ?ていうことはナジャガルにいるの?ナッシュ様は頷いて笑顔でこちらを見た。


「大丈夫だ、ジューイ達に付いてナジャガルに戻っているらしい。今はガレッシュにへばりついているらしい」


良かった~とはいえ、剣の精ってフリーダムだね。


取り敢えず明日、カステカートの方々と話し合うということで話を纏めて、その日は解散になった。


夕食は王族の皆様と頂いた。リヴァイス殿下はすっかり元気になっておられた。


夕食後のお茶の時間のお喋りの時に、リヴァイス殿下に基礎体力作りに王宮の庭内の走り込みを勧めてみた。下半身を鍛えるのは…とかなんとか異世界の知識を振りかざし力説したら、またしてもリヴァイス殿下から師匠呼びをされてしまった。


なんだかんだとカステカートに2連泊である。


「本当にガレッシュが見つかって良かったよ」


うん、ナッシュ様の魔力がものすごく安心した、いつになく落ち着いた波形になってるね。今日は一段と良く視えるようです…内緒だが。


でも、どうしよう…魔力波形診えること言ったほうがいいのかな。そうだね、隠し事はなるべくしたくないし…ついでに色々隠していること…言っちゃおう!よしっ!


「ナッシュ様、あの…」


「ん?」


「あの、実は…最近、魔力波形が…視えるみたいなの」


ナッシュ様はベッドにゴロンと寝転がっていたけど、ガバッと起き上がった。


「本当か!?い、今…私のは視えるか?」


「え~と体の中を魔力がゆっくり巡っているのが視えるかな…」


「何か…巡りの悪い所は分かるか?」


ナッシュ様の言葉に更に魔力波形を見詰める。言われてみれば腰の辺りの巡りが悪い気がする…


「腰の辺りの巡りが悪い気がする…」


ナッシュ様は、腰〜?と言いながら首を捻った後、妙にニヤニヤしてこう言った。


「昨日、アオイがもっともっと…とか言うからさぁ〜」


私はナッシュ様の頭を思いっきり叩いた。変態に容赦はしない。


「下ネタをいちいち口に出すな!悪霊退散!」


「イタっ!少しは加減しろよぉ…何だよっそれ…イタタ…私は皇子殿下だぞー敬え!」


「素敵な皇子殿下様はしっかり敬います〜それに素敵な皇子殿下様は破廉恥な言葉は言いません!」


全くっ…すぐにエロいことを絡めてくるんだからっ!


「まぁ、兎に角…視えているのは確かなのだな?」


私は頷いた。このまま勢いで言ってしまおう。


「それと図書館で、異界の乙女に関する伝承の…500年前の原文を全部読みました。ご存じの通り、どのような言葉も読めるので…」


ナッシュ様の顔色が変わった。ゆっくり頷かれたので先を続けた。


「皆様は、異界から来た乙女が勇者を選ぶ…とおっしゃっていたけれど、原文は違っていたわ。勇者が異界の乙女を呼ぶらしいの。これってナッシュ様がその…沢田美憂を呼んだことになるの?」


ナッシュ様は驚愕の表情を浮かべて私を見ている。そして何度も首を横に振った。


「違うんだ…そうじゃないのだ。皆に、アオイにも黙っていたことがある。母上にはリディックの為の異界の乙女を召喚してくれ、と頼まれてはいたが…召喚の魔法陣を描いている時に…つい自分好みの異界の乙女像を想いながら術を制作していたのだ。リディックの乙女は…というか、あいつの好みが良く分からなかったので、適当に小柄な女性を想像してみたのだ。だから…私が召喚したのは…その…アオイで間違いない」


ナッシュ様は赤面している。私も多分真っ赤だ…ヤバい照れる。何これ?自分好みって今言った?言ったよね?じゃあ…じゃあ私ってナッシュ様の好みのど真ん中なの?


「じゃあ、どうでした?」


「どうって何が?」


赤面したままナッシュ様が聞き返して来る。は、恥ずかしい…自分で言うのめっちゃ照れるねっ。


「しょ…召喚…してみて…ガッカリとかしませんでした?私を見て…き、期待外れだったんじゃないですか?」


くわーーーっ!恥ずかしーーーいっ。悶え死ねる…


悶えている私の肩にナッシュ様の手が触れる。まだ赤面したままのナッシュ様のお顔がゆっくり私に近づいて来る。お互いの唇が触れる手前でにナッシュ様は囁いた。


「想像以上に美しい外見なのは嬉しい誤算だったよ?中身は私の理想通りの女性だった…出会えて良かった…」


堪らん…鼻血が出そうよ。ナッシュ様と唇が触れ合った…その瞬間…


『ママーーーーーッ!パパーーーーーーッ!大変よーー!』


び、びっくりした。耳元で大音量の…エフェルカリードの甲高い声が聞こえた。耳がキーンてなっているわ…


「ど、どう…どうしたぁ?エフェルカリードォ!?」


ナッシュ様…めっちゃ動揺しているね?声が裏返っているよ。あれ?でもこれ…デンワ?ネンワだったか…とかの、もしもしテレフォンだよね?なんで私にもエフェルカリードの声が聞こえているの?


『あの子が逃げちゃったのーーえ~と、乙女の子!』


「「な、なん…何だってー!?」」


私とナッシュ様のお声は綺麗にハモった。するとエフェルカリードの後ろで誰かの声が聞こえてきた。


『夜中にごめんね~エフェルカリードを通して念話すると楽だからこのままで話すね~』


こ、この声はっガレッシュ様っ!?ど、どうしたの?何々?


『俺もまだ夕方にこっちに来たばかりで詳細が分からないんだけど、異界の乙女?てアノ伝承の乙女だよね?その子が牢に囚われていたんだろ?その子が脱獄したんだ、どうも手引きした人間がいるみたいだね〜今、緊急手配かけてこっちは大騒ぎだよ~どうする?父上が帰ってこいって言っているけど?』


どえらい事件が起こっているじゃないさ…ナッシュ様はもう気持ちを切り替えているご様子、流石!


「分かった、外務大臣に相談してくる。また後で連絡する。それと恐らくガンドレア帝国が一枚噛んでいる、とジューイに伝えてくれるか?」


もしもし…の向こう側で息を飲む気配がする。そして先程の呑気な話し方ではなくキビキビした口調で『了解した、状況が変わり次第連絡するよ』と短く返してきた。流石、弟くんもSS様だもんね、カッコいい。


私達は素早く着替えると、まずはフロックスさんを起こしに行った。


えーと…多分フロックスさんって測ったことないけど、低血圧症状なのかしらね?そういえば朝はいつもめっちゃテンション低いものね。今も地を這うような声と射殺しそうな目で、何故だか私を睨んでいる。私が沢田美憂を逃がしたんじゃないんだから、八つ当たりはやめてよね。


次に起こしたフロックスパパも超不機嫌だった。


親子揃ってお顔以外にも低血圧っぽい所も似ているのね。パパはナッシュ様に、さらまんだーも逃げ出しそうなほどのキルズフラッシュアイズ(私が命名した)を浴びせながら「すぐに支度します…」と低ーいテンションで答えてから部屋の中へ戻られた。


立ち番をしている近衛の男の子二人に、緊急につき転移門を今から使わせて貰えないか確認して欲しい、と言伝をして部屋に戻った。


脱獄…沢田美憂の意思なのか、それとも無理やりなのか…でも彼女の意思で逃げ出したのだとしたら、同じ異世界人として、私なりの引導を渡してあげなければならない。


こちらの世界にもルールがある。知らなかった…では済まされない。そもそも人の生き死を脅かすことに加担するのだって、前の世界でも重大な犯罪だ。異世界人だからと許されるものではない。


もしかして沢田美憂はまだどこかで、この世界は夢の世界だと誤認識しているのではないかしら?そりゃ私だって最初は夢かな?とは思っていたけれど…


食事に味を感じる…体に痛覚がある…疲れて眠くなる、モノに匂いを感じる。流石にもう夢だとは思わないし、思えない。


ふと、ナッシュ様の気配が真横でして顔を上げると、心配そうに私を覗き込んでいる菫色の瞳と目が合った。ナッシュ様は優しく口づけてくれる。


「彼女はすぐに見つかる。そして自覚して貰わねばならん、人を傷つけ貶める行いをした罪の自覚をな」


コンコン…扉をノックする音が聞こえて「夜分に失礼致します、ルーイドリヒト国王陛下が至急お会いしたいとのことです」と近衛の方の声がしたので、私達は急いで案内の近衛の方について行った。


王宮の奥…王の私室だった。ルーイドリヒト国王陛下は寝巻の上からガウンを羽織っておられた。流石にヴィオ様はいない。


「このような姿ですまないな…何でもナジャガルで騒動だとか…それに関連するかもしれぬことなので、急ぎ伝えようと思い、呼び出し御足労頂いた」


夜中でも眩しい国王陛下は、ホールケーキが入るくらいの大きさの半透明な箱を手に持っておられる。箱の中に大きな宝石?が入っているのが見える。あれ、魔石じゃないかしら?時折、その魔石から魔力がフワンと放出している。アレ何だ?


「これはリディックを浚ったグレイモアが所持していたものだ。奴の話では魔石の中に転移術の術式が組み込まれているらしい。リディックを浚った際、エフェルカリードと共にコレで一気に飛ぼうとしたが、何か不具合で市場の路地裏に落ちてしまったらしい。恐らく転移人数が5人だったか?だから負荷が大きすぎたのだと思われる」


なるほど!何故リディック殿下達が、市場の路地裏で追いかけっこしているのか不思議だったのだけど、謎が解明したわ!


ナッシュ様は不思議そうに魔石を見詰めている。


「魔石の中に術式紙を埋め込む…すごい方法ですね!これは、誰が開発したものですか?」


ルーイドリヒト国王陛下はう~んと唸った。


「いや、まだハッキリとは確定していないので今日の朝、皆で検討しようと思っていたのだが…以前コレと同じ形の魔石が発見されている。その、デッケルハインの母上の体内からな」


ななっ、何だってえ!?驚愕してルーイドリヒト国王陛下を見詰めてしまう。


デッケルハイン…というとヴェルヘイム様とザック君のお母様よね。体内って、あんな大きな石が体の中にって胆石みたいに、激痛を伴うものじゃないの?お労しいわ。


「実は、体内にあったその術式を組み込んだ魔石はすでに消し去られていてな、詳しい術の組み込み方などは分からないのでな…今回初めて形として発見されたと言う訳だ」


…け、消し?体内にあったものどうやって消したの?まさかレーザー治療とかこの世界には無いわよね?


ルーイドリヒト国王陛下は苦笑いをしている。


「簡単に言うとカデリーナが消してしまったのだよ、悪い病の元だ!ええぃ!とな」


カデちゃん…術式に関する大発見をなんとまあ…いやでも、確かにお体にずっと置いておかれるのも良くないわよね。消せるものならね、その気持ちは分かるわ…でもねぇ~


「そういう訳で、実際その魔石が同じ方法で作られたものか、判別できるのはカデリーナだけでな…本日、カデリーナに見てもらい検討しようと思っていたのだ。で、先ほど囚われていた異界の乙女が脱獄したと聞いてな。脱獄…そう簡単に出来るものではないと思わないか?」


私とナッシュ様は、あっ!と同時に声を上げた


「転移術を組み込んだ魔石ですか!?」


ナッシュ様の言葉にルーイドリヒト殿下は大きく頷いた。


「おそらくその魔石を使って一気にどこかへ飛んだのだろう。宮内の牢から女性が普通に脱出できるとは思えんしな」


「術式の解析は城の魔術師団で調査中だ、今…分かっていることは術式の構成から見ると、どこか特定の場所に転移する術らしい。場所が特定出来れば追尾調査で追えるので、逃げた乙女の行方も推察出来るだろう…と伝えたかったのだ」


ナッシュ様しばらく思案しているみたい。数秒目を瞑っていたけど、小さく頷いて…


「陛下、本日のカデリーナ様の見解をお聞きしてから、こちらの方針を決めさせて頂いても宜しいでしょうか?」


と、ルーイドリヒト国王陛下にそう伝えた後、ナッシュ様は、もしもしテレフォンでエフェルカリードに話しかけた。


「おーい。ああ、スマン…うん?うん、うん…ガレッシュはいるか?え?そうか~うん、わかった。こちらから呼びかけてみるかな…」


あら、ガレッシュ様いないの?ナッシュ様は目を瞑り、魔力を外に放出しながら、まるで蜘蛛の糸みたいに魔力を網目に張り出していく。すごい大きさのスパイダーネットね…うわ~すごっ…どんどん外へ伸びていく…これ何をしているのかしら?


「ナッシュルアン殿下は今、魔力を使っておられるが何をしているのだろうか?」


と、ルーイドリヒト国王陛下に聞かれて私は更に魔力の質と構成を確認する、そうかこれ…


「探査と追尾の魔法を使っています」


と、私が答えるとルーイドリヒト国王陛下は目を丸くされた。


「アオイは視える目を持っておるのか~」


あらそうだった!別に隠していた訳ではないが、ばれてしまった。ナッシュ様はまだジッと目を閉じられている。そして、カッと目を見開いた。


「おーいっガレッシュ~あ、すまんな!念話、お前も使えるのか?うん、やっぱりな…うん、うん…聞いた。それでだな…ちょっとこちらで確認したいことがあって、すぐには帰れんことになった。お前も一旦、城に戻れ。え?ああ、どうやらあの乙女は牢から転移術で移動したらしい。ん?そうそう、だが…魔道具で拘束されていても使える術…魔石に術式を組み込んで発動するモノがあるらしい。そうだ、なあ…すごいだろう?そう…そうだ。それを調べてからそちらに戻る…ああ、うん…頼んだ。ああ気を付けろよ…ああ」


ナッシュ様は、もしもしテレフォンを切る?と、ルーイドリヒト陛下と私を交互に見た。


「ガレッシュも乙女の捜索に参加していた。追尾魔法で追ったが痕跡が突然途絶えているのでお手上げだったらしい。乙女を拘束していた魔道具から、魔式の探査がかけられるので…路地裏に捨てている魔道具までは辿りつけたそうだ」


拘束していた魔道具…足枷とか手錠だろうか…とてもじゃないが女の力で、拘束具を外せるとは思えない。


「女性一人で逃げた…とは思えんな」


ルーイドリヒト国王陛下のお言葉に思わず目を閉じた。逃げたのか…連れ去られたのか…


私達はカデちゃん達がお城に来るまでの間、仮眠を取ってデッケルハイン一家を待つことにした。


「アオイ様!」


「アオちゃん!」


「アーチャン!」


チビッ子3人にタックルをされて、耐えきれずに後ろに倒れそうになったのをナッシュ様が受け止めてくれた。


「皆、昨日は大変だったね、疲れてない?また来てもらってごめんね?」


私がそう言いながらザック君、リュー君、レオン君の頭を順番に撫でる。あ、レオン君は昨日いなかったね?それでもお兄ちゃん達の危機を聞かされて怖かったと思うしね。


「葵、おはよう。この通りうちの子達、元気だから心配かけてごめんね~」


カデちゃんが笑いながら歩いてくる。そのカデちゃんの後ろを、銀髪のそれは綺麗なマダムが…ユカリーナちゃんを抱っこしながら歩いてくる。え、あの方どなた?


「葵~紹介するわね、ヴェル君とザック君のお母様で、リュー達のおばあちゃまのオリアナ様よ」


そう紹介されたオリアナ様はぶっちゃけ私と年変わらないんじゃね?ぐらいな美魔女っぷりだった。美しすぎる…流石あの、美丈夫ヴェルヘイム様と美しい顔予備軍フェイスのザック君のお母様!


さて、子供達はザック君を代表にして、後はメイドとオリアナ様が子守をしてくれるようで、カデちゃん、私、ナッシュ様、ヴェルヘイム様、ダヴルッティ閣下、ルーイドリヒト国王陛下、それと見たことないけど間違いなく国王陛下とダヴルッティ閣下のご親戚らしい、アイドルみたいなキラッとした男性が参加されていた。


ダヴルッティ閣下に兄上…とか言ってたからダヴ様(勝手に呼んでみた)の弟さんかしら?でも国王陛下にも兄上って言ってたのよね?あれ?この三人兄弟なの?確かに皆様似ているのだけど…後でナッシュ様に聞いてみよう。ちなみにこのアイドル、ナッシュ様と同い年で、魔術師団長様でフィリペラント王子殿下様でした。ものすごい童顔のアイドル王子様だったわ…眼福ね。


早速、カデちゃんに例の魔石を見せてみた。しかしカデちゃんはう~ん首を捻った後こう言った。


「オリアナ様のお腹の中までは、透視出来ませんから…同じ魔石かどうか分かりません」


「そりゃそうよねぇ~透視なんて出来る訳ないもの…ねぇ~?」


「ねぇ~?」


カデちゃんと2人で、ね~っ!と言い合っているとその場に居たメンズ達から怪訝な目で見られている事に気が付いた。ありゃ?透視の意味が分かんなかったか…カデちゃんと2人で若干焦った、え~とえ~と。


「だったらカデちゃん、この魔石に入っている術式は読み取れる?」


一応…打開策を思いついてそう切り出してみた。カデちゃんは、おお!と言ってから魔石を見詰め始めた。


カデちゃんは振り向いた。アレ…真っ青なお顔になっているよ?どうしたの?


「この…術…転移魔法です…転移先は…ガンドレアの王宮になっています」


ああ、やっぱり…


室内は重苦しい空気に包まれた。


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