救世主登場
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執務室は異様に静かだ、ペンを動かす音と書類を捲る音…時々話し声はあるが、全て小声だ。
重い…重い空気だ。そこへ小さくノック音がし、国王付の侍従長が顔を覗かせた。
「ナッシュルアン殿下、国王陛下がお呼びですが…」
こ、こんな時に…すると「分かった…」とナッシュ様の声が聞こえてエフェルカリードを連れたナッシュ様がパーテの向こうから歩いて来た。
「ついでにコイツを見せて来る」
ああ、エフェルカリードを連れて行くのね。
「は…はい、いってらっしゃいませ」
「ママー行ってくるね!」
「はい、いってらっしゃい」
2人?がいなくなってドッと息を吐いた。き…緊張した。
「いや~息詰まるなぁ…ああ、疲れた」
ジューイも大きくため息をついている。フロックスさんですら、眉間の間を指で揉んでいる。
「俺はさ~結構前から薄々疑ってはいたぜ?リディックのこと…あの二人あまり似てないだろ?」
「僕じゃ細部までは分かりませんが、確かにご兄弟にしては少し波形が違うかな…という感じですよね。似ていますが微妙に違うという感じでしょうか。もう少し高度な術が扱えるそれこそシュテイントハラルの王族の方に見てもらえば分かるんじゃないでしょうか?」
こんなにモヤモヤするなら、第三者の目で判断してもらってもいいような気がする…ただもし腹違いの兄弟?だとすると…ナッシュ様はどう見たって国王陛下のお子様なのは100%間違いない。そうなると、リディックルアン殿下の父親が違うってこと?
その時カッシュブランカ様のお言葉を思い出してしまった…まさか、まさか…?
「俺はさあ…今ちょっと恐ろしいことを考えてるんだが…」
「おや?偶然ですね、私もですよ…ジューイ」
2人は微かに頷き合っている。そしてこっちを見た。ああ、やっぱりそうかな?そう思う?
「うちの母上があんなに毛嫌いしているんだ…何か原因があると思っていた。まさか母上知っているのかな?」
「いや、どうだろうか?ただ本能で警戒している…と言う所かもしれないよ?」
「もし事実なら…どうなるのでしょうか」
ジューイとフロックスさんが目線をかわす。ああ、怖い…
「国王陛下への不敬罪はまず適用されるでしょうね…欺いていたのが事実だとしてね。そしてリディックルアン殿下から王位継承権はく奪か、継承権の降格…今だとリリアンジェ様の下くらいになるのかな?」
「いや、亡き叔父上は王籍を永久はく奪されている身分だ、いくら血筋を継いでいるとしても事実上無位の人間だ。リディックは継承権すら失い、ただの筆頭公爵家の孫だな…ただ筆頭公爵家もまずいな、まず責任を取らされるだろう」
ああ、段々大事にどうしたらいいの…
お昼前にナッシュ様は戻って来た。その後ろにリリアンジェ様の姿とエフェルカリードの姿が見える。おや、リリアンジェ様とお手を繋いでるねぇ。
「エフェルカリードを父上に見せたら、可愛い可愛いとすっかりご機嫌でなぁ、それで…」
おぉ…いやな予感、嫌でもないけど…なんとなくピンと来る。
「婚姻をそろそろどうか…と言われた」
あ~やっぱり~いやあの分かっている、分かっている…もちろんする気である。でも今、別問題が浮上しているし…先にそっち片付けた方がよくない?
…とは言い難い、ナッシュ様の嬉しそうな顔だ。とりあえずジューイを見る。ジューイが頷いた。
「隊長…その話はとりあえず問題を片付けてからだ。いつまで避けてちゃ解決しない、悪いが母上の傷を抉るかもしれねぇけど避けられない」
ナッシュ様は顔を引きつらせた。事情を知らないリリアンジェ様は何か只ならぬ兄の雰囲気に少し青ざめていた。
そして夜中ではあるが…緊急の正に緊急の親族会議が開かれることになった。私も親族扱いらしい…いやまあそれはいいのだけど、こんな緊迫した空気の中…なんでまた沢田美憂もいるのよ?
場所は皇宮の奥、こじんまりとした応接室だ。キリッシュルアン国王陛下、王妃クリッシュナ様、リディックルアン皇子殿下、沢田美憂、ジュリード=ドアンガーデ様、カッシュブランカ=ドアンガーデ様、レデュラート=ドアンガーデ様、ジューイ=ドアンガーデ、リリアンジェ=ドアンガーデ様、鷹宮 葵(私)、エフェルカリード(剣型)、ナッシュルアン皇子殿下、前国王夫妻…今回はこのメンバーだ。
これがあの頼りない前国王陛下か…確かにナッシュ様を渋いおじい様にしたらこんな感じで、おばあ様はリリアンジェ様に似てる。でも確かにポワンとした感じがしているな。
「今回は急に呼び立ててすまない」
とキリッシュルアン国王陛下がまず切り出した。すると突然リディックルアン…モヤシが立ち上がった。
「その前に話があるのだっ私はこのミユと婚姻をあげることにした!」
「!」
なんだってぇ!?こ、こんな場所で言う事かぁ!?皆様も度胆を抜かれている。するとクリッシュナ様がいきり立った。
「なりませんっ!なりませんよっ…あなたは侯爵家のアシュターリ様と婚姻のご予定です。その女は妾で十分です!」
ええ!?そっちはそっちでびっくりだよ?そもそもその…侯爵家のアシュターリ様は許可?ていうか納得しているのかしら…いらぬ心配をしてしまう。
「母上、急にどうしたのだ?いつも反対なんてしなかったじゃないかっ」
「あなたは私の言う事を聞いておればよいのですっ!」
「ミユの何がいけないのだ?異界の乙女だよ?私の乙女だ!これから私の為に勇者の剣を出してくれるとても大切な人だよ!?」
これ…修羅場?だよね…誰が割って入るんだろ…チラッと横目でナッシュ様を見た。ナッシュ様は静かに微笑んでいる…これは傍観の構えだろうか?キリッシュルアン国王陛下を見た…非常に厳しい目でモヤシとクリッシュナ様を見ている。そしてよく通る声で一喝された。
「その話は後ほどでよいっ!今はもっと大事な話の最中だっ!」
ははは…バッサリだ。するとクリッシュナ様はキリッシュルアン国王陛下を見るとジットリした目で話し出した。
「大事な話?こちらの方が大事な話ですっこれより大事な話な…」
「お前とリディックの事だ」
クリッシュナ様は少し目を丸くした。キリッシュ国王陛下は少し目を閉じてから再び瞼を開けた。
「先程…信じがたきことがナッシュルアンが所持しておる剣の精より告げられた。真偽の程は一度、お前達に問うてから再度精査するが嘘偽りないことを今、話すことをここに宣してくれ」
うおぉ…なんだかカッコいい!すみません…こんな緊迫した場面なのに、映画のワンシーンを見ているようで興奮しちゃったよ。
クリッシュナ様は事態が呑み込めないのか…瞳をウロウロと彷徨わせている。
「クリッシュナ…」
キリッシュルアン国王陛下が少し優しい声で語りかけた。びっくりしたようにクリッシュナ様は顔を上げて、キリッシュルアン国王陛下を見た。
「分かりましたわ、宣します」
クリッシュナ様は手を膝の上に組んで少し俯いた。手が震えている…すごく小さなことだけど指先と爪の形…ナッシュ様にそっくりね。こういうちょっとした所が似てくるのね…親子って。
「単刀直入に聞こう、リディックルアンは私の子か?」
うわっ…本当に行き成り切り込んだよ。これにはクリッシュナ様はポカンとしたまま
「え?なんでしょう?今なんとおっしゃいましたか?」
と聞き返した。この反応…嘘っぽくはないよね。
「では聞き方を変えよう、リディックルアンは誰の子だ?」
「……な…陛下のお子でございますよ?…え?なん…どう…ナッシュ?どういうことなの?」
びっくりした…ここでナッシュ様に聞かれると思わなかった。聞かれたナッシュ様はまさか聞かれるとは思っていなかったのだろう、珍しく慌てていた。
「あの…えっと、リディックは…私の弟なのでしょうか?」
「何を言うのっ!確かにリディックは私に似ているけどっ確かにっ…」
すると今まで大人しく?剣の形をしていたエフェルカリードがピカーッと光って人型に変化した。
「ねえ、パパ~?その方がパパのママ?」
エフェルカリードがナッシュ様の膝の上によじ登った。そしてナッシュ様の膝に鎮座するとジッとクリッシュナ様を見上げた。
「そう、ママ…母上だな」
「じゃあ、ママが言っていたグランマって人だね!」
ここでその話?おばあ様と呼ぶにはこの世界のお母様は若い方が多い。そういう訳で先ほど、パパのママはグランマとお呼びしてね?とエフェルカリードに言っていたのだ。本当に呼ぶとは…空気を読んで欲しい、剣にそれを求めても無理か。
「ねえグランマ~あのね、パパはグランマと同じ魔力が体に入っているの…でもモヤシには、入ってないよ?」
モヤシ…エフェルカリードが指差したのはリディックルアン皇子殿下だ。私は隣のエフェルカリードを見た。なんだって?
「どういうことなの?」
エフェルカリードは大きな黒目をくるんと動かすと、リディックルアン皇子殿下を再び見た。
「う~んとグランパとグランマはパパの体の中の魔力と同じ魔力波形の形なの…だから家族ね。でねモヤシはね~グランパと似ているけどちょっと違う形…ジューイとかリリアンジェとかと同じちょっと遠い家族ね」
嘘…嘘でしょう?こんな展開予想してなかった。
「リディックの母は…母上なのだろう?」
ナッシュ様は茫然としたままエフェルカリードに聞き返した。
「も~さっき言ったよ?モヤシの体の中にグランマと同じ魔力波形は無いよ」
リディックルアン皇子殿下はクリッシュナ様と親子じゃない。
じゃあ誰の子?キリッシュルアン国王陛下と魔力波形が似ていてジューイ達と同じ感じ…従兄弟?だとすると父親は誰で母親は誰?ここにはいない親戚…まさか?そして必死で記憶を辿る。子供…いたっ!
その時コンコン…と侍従がノックして素早く入って来ると国王陛下に耳打ちした。そして侍従が出て行くと一つ、深呼吸されて言葉を吐き出された。
「実はナッシュルアンの…そこな剣の精に言われてから…魔力波形を完全に読み取れる術士はいないかと急ぎ捜させていたのだ。そしてシュテイントハラルの王家にそちらに優秀な目を持つ術士はいないか急ぎ診断して欲しい者がいる、と打診していたのだ」
キリッシュルアン国王陛下は一口お茶を飲まれた。
「皇国の秘匿に触れる事案なので、口の堅い者をお願いしたいと書き添えてタクハイハコで送っていた所、今しがた返事と共にすでに術者の方にお越し頂いたようなのだ。身元もしっかりした方で秘匿案件にも必ず協力してくれるお方だ」
おおっ!シュテイントハラルの術者って、世界最高峰のスーパードクター集団の方よね!これはすごいね!
コンコン…扉がノックされる。ゆっくりと侍従の方が扉を開けた。
そこに立っていたのは小柄な…そして間違いなく…あの麗しの王子様アルクリーダ様の一族と思われる、小さくても眩しいとてもきれいな女の人だった。ブロンドの髪。瞳は薄めのエメラルドグリーン、陶器のような白い肌。
彼女は戸口で静かに淑女の礼を取った。
「カデリーナ=デッケルハインと申します」
カ…カ…カデリーナサマぁ!?
ドラミンだぁぁ!
まさかこんな所で会えるなんて…でも微かに期待していた、ドラミンは日本人疑惑はこれで潰えてしまった。どう見てもアルクリーダ様の血族だ。同じ日本人じゃないかと、楽しみにしていた分ションボリも大きい。
「おおっ、遠路遥々すまないな…カデリーナ姫」
「カデリーナ姫…」
「あの方が…」
すると、カッシュブランカ様が立ち上がると戸口に佇むカデリーナ姫の前まで近づいた。ジュリードおじ様が後を追う。
そしてカッシュブランカ様はカデリーナ姫様に淑女の礼を取ると絞り出すように声を出された。
「私達、ナジャガル皇族のせいであなた様には大変なご迷惑と、そして生涯を左右する決断に追い込んでしまった事をここに…」
頭を低くされたまま…まるで何度も練習してきたかのような…されてきたんだろうな…その言葉をカッシュブランカ様が最後まで言う前に、カデリーナ姫様が床に膝を突かれて下からカッシュブランカ様を見上げられた。
「兄と父を介して少しですが当時…何があったかをお聞きしています。どうかご自分を責めないで下さいませ。あなた様は何も悪くは無いのですよ?誰も悪くはないのです。それに私、今とても幸せなのですよ?主人と3人の子に恵まれて…とても幸せです」
ああっ…思わず胸を押さえた。
良かった…あのアイザックのおっさんの直接被害は無いにしても、人生を狂わされたであろうカデリーナ姫様はお美しくてそして…幸せだ。
泣き崩れてしまったカッシュブランカ様を支えるようにして、カデリーナ姫様とジュリードおじ様が私の対面に座られた。
その時カデリーナ姫様と目が合ったので会釈した…するとカデリーナ姫様は食い入るように私を見ている。目玉が転げ落ちそうよ…?
「あの……あの、間違っていたらごめんなさい…日本人の方ですか?」
ええええっ!?うそぉぉぉぉぉ!?私の方もキラキラ麗しのお姫様、カデリーナ姫様を見つめてしまう。日本人。
「はい…そうですが…」
私がそういうとカデリーナ姫様はワナワナと震え、下を向かれた。肩が震えている…泣いているの?
すると突然応接室の扉がバァァンンン…と開かれ、すごくかっこいい男の人が飛び込んで来た。
「カデちゃん大丈夫か!?」
な、何事?どうしよう?私がオロオロしているとナッシュ様が「あれ?」と声をあげられた。
「ヴェルヘイム閣下じゃないか~息災でした?」
何がなんなの?とりあえず場が混乱したので…明日もう一度集まろうという事で…お開きになった。
お開きになったはいいが…泣きじゃくるカデリーナ姫様にヴェルヘイム閣下さん?と私、ナッシュ様は応接室にまだいた。夜も遅いしな、いつまでもこのままじゃ…そうだ…!
「カデリーナ姫様、もう夜も更けて来ましたし、今晩お泊りのホテ…じゃなかった…宿は決めてます?宜しかったら離宮に参りません?宜しいですよね?ナッシュ様」
「ああ、そうだな!そうしてもらおう。うちにおいでください、カデリーナ姫」
カデリーナ姫様はしゃくり上げながら、涙に濡れた顔を上げられた。何度も何度も深呼吸をされている。そして震える声でつっかえながらもゆっくりと「はい、お願いします」と言われた。
私達は皇宮の廊下を抜け離宮へと入って行った。カデリーナ姫様が離宮を外側からご覧になってこうおっしゃった。
「綺麗な防御壁が張られていますね。城の術者の方ですか?」
大分落ち着かれたみたいね…良かった。ナッシュ様は玄関のドアノブを握って何かを小さく呟いてからカデリーナ様を顧みた。
「ああ、今うちにいる世話係のニルビアと言うものが張ってくれている」
ええ?知らなかった…私は魔法は勉強中で一応ニルビア師匠の元、鍛錬中である。防護壁に気づけないなんて…まだまだだな~
私達は室内に入った、するとニルビアさんが起きて来ていた。
「ナッシュ様、アオイ様…お客様ですか?」
「ニルビアさんただいま、起こしちゃってごめんなさいね、私がご案内しますから休んでもらっていて構いませんよ?」
「ですが…そうですね、害意のある方々ではなさそうですし…分かりました。では…失礼致します」
ニルビアさんはカデリーナ姫様とヴェルヘイム様を交互に見てから、頷かれるとご自分の部屋に戻っていかれた。
「カデリーナ姫様お休みになられます?遅いですが…湯殿に入られますか?」
カデリーナ姫様を取り敢えず客間にお通ししてから、そう尋ねた。するとカデリーナ姫様は少し躊躇した後
「あの…無理は承知でお願いしたいのですが…すぐに、あなたとお話しがしたいのです。あの…私も日本人なのですっ」
と、衝撃の事実を話された。
な、な、なんだってぇぇ!?いや、ちょっと私が驚くのは分かるけど、横に立っているでっかい男前のヴェルヘイム様(カデリーナ姫様の旦那と発覚)も、めっちゃ驚いてるけどっ!?
取り敢えず居間のソファに座って頂いて…ミルクティーを作って皆様にお出しした。夜中に?と躊躇もしたが、チーズケーキも出した。するとヴェルヘイム様がすごく食いついた。体的にも精神的?にも。
あれま、これは…おっさん2人(失礼)は甘党らしかった。ナッシュ様とヴェルヘイム様で、ものすごい勢いで食べてはお菓子に対する熱い思いを語っている。おまけに前に沢田美憂に捨てられたクッキーの話をしてヴェルヘイム様に「すごく分かる…俺もだ」という低いお声の熱い賛同を得ていた。まだあのクッキー事件を根に持っているのか。
「二人ともお菓子お好きなんですね…」
カデリーナ姫様は慈愛の表情でおっさん2人を見つめている。私達はキッチンのこぢんまりとしたテーブルへ移動した。
「で、お話を戻しますが…カデリーナ姫様が日本人だという事ですが…」
「ああ、待って…あの失礼ですけど20代くらいの方かしら?」
カデリーナ姫様の目に私はまだギリ20代に見えているのかっ!くうぅぅ…良かったっ。
「はい、ギリギリですけど…28才です」
カデリーナ姫様は嬉しそうに頷かれた。はぁ~可愛いな~
「うふふ、じゃあ『アラサー』ね」
あああ!もう確定だ!この表現を知っているのなんて日本人以外ありえないっ!ということはやっぱり…
「やっぱり…カデリーナ姫様がドラミンだったのね」
私の呟きにカデリーナ姫様がキョトンとした。
「あ、勝手に呼んでいまして…えっとユタカンテ商会の冷蔵庫、ドラム式洗濯機…宅配ボックス…」
カデリーナ様はまた泣き笑いの顔をされた。ああっ今日は泣かせてばかりだわっ。厚手のタオルをお渡しした。カデリーナ姫様は泣きながらも笑っている。
「はいっ、はいっ私が考えました。あんな便利なものは絶対こちらの世界で流行るはずだと…それとドラミンって?」
「ああ、ヨジゲンポッケ見た時に、つい思い出しまして…猫型ロボの妹…」
「ドラミ…ン…」
あああ、また泣かせちゃったわ。ぐすん…私ももらい泣きしちゃうな
「おーいアオイ!菓子が切れたぞ、追加だぁ」
おいこらっ皇子っ空気読めやぁー!
いきなり登場させましたがしばらく頑張ってもらいます




