夢の魔 リトルガール 作者: 緑麿 掲載日:2016/08/22 危険な眼差し、だ。 その目はいけない。 とても危険な部類だ。 清潔な前髪には、似つかわしくない。 柔らかい頬にも不釣合いだ。 手に持って広げていた絵本がやたらと赤いせいかもしれない その心に兆したものは君の目から漏れ出ている。 視線の先には私だけだ。 輝く黒い靴を一つ鳴らして、君はこちらに近づいて来る。 何もかも分かっているような、何一つ知らないような、微笑み手前の無表情で。 諸君、私はこれから先、落下による浮遊感で正気が保てないだろう。