志摩国 九鬼氏
(志摩 九鬼氏) 以前は、九鬼氏とも呼んだ。
<岩倉田城 九鬼氏> 南朝方、坊門氏の後裔。
九鬼浄隆 (*~1560)宮内少輔・きよたか・入道浄明。九鬼定隆の息子(長男)。嘉隆の兄。北畠氏と結んだ志摩七党に攻撃され戦死。泊浦の田城城主。息に澄隆、光隆、嘉隆。
九鬼澄隆 (*~1584)弥五郎・すみたか。浄隆の息子。叔父・嘉隆の後見で田城を奪還。織田氏に仕え、1568年嘉隆が「大河内城攻囲」に従軍。1584年に急死。跡職は光隆が相続。田城城主。
<波切 九鬼(青山)氏> 先祖に青山氏の血流が入る。
九鬼光隆 (*)左馬允・伊豆允。織田信長に出仕。嘉隆とともに伊勢湾の海賊平定に軍功。大野、内海の海賊を討つ。波切城主。息に恒隆。
九鬼嘉隆 (1542~1600)右馬允・大隈守。伊勢志摩の海賊、志摩七人衆のひとつ九鬼氏一門。九鬼定隆の次男、浄隆の弟。妻は橘(鳥羽)宗忠の娘。三鬼氏、堀内氏の抗争に最初三鬼氏を応援。のち縁戚となった堀内氏に転じる。娘婿に堀内氏善。鳥羽城主。
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(九鬼家の関係者)
鳥羽宗忠 (*)橘・主水。鳥羽成忠の息子。1568年北畠家から離反。北畠家の討伐軍、野呂将監を破る。反織田派。妹婿に九鬼嘉隆、小浜景忠。跡職は九鬼守隆が相続した。鳥羽城主。
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(本編登場人物)
九鬼澄隆 (*~1584)弥五郎・すみたか。
・・・・・年齢は奇妙丸と同じくらい。熱田で船数に困る奇妙丸を助ける。九鬼水軍の惣領。嘉隆が後に九鬼家の家督を簒奪したとみて、田城九鬼氏と波切九鬼氏の関係を考えてみたいと思っています。
九鬼光隆 (*)左馬允・伊豆允。
・・・・・小説では嘉隆の兄として位置づけました。
九鬼嘉隆 (1542~1600)右馬允・大隈守。
・・・・・海賊武将です。