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011

 感傷に浸りかけたトルトだったが、ふと、まだ神官様呼ばわりをやめるよう説得しきっていない、ということに気づいた。エルトゥネのお母さん発言に気をとられ、うやむやになっていたのだ。

「あー、ところで、俺のことを神官様って呼ばないでほしい理由は分かったか?」

 トルトがそうたずねると、エルトゥネはうつむいて考え込んだ。

「……お母さんは、あなたから加護の力を感じる、って言うんですけど、でも、どこかおかしい、とも言ってます」

 しばらくしてエルトゥネが告げた言葉は、トルトにとって興味深かった。

「おう?」

「普通の神官とは思えないほどの力を感じるのに、それが表にこれっぽっちも出てきていない? みたいなんですけど」

「ふむ……」

 今度は、トルトが思案する番であった。エルトゥネの、正確に言うならエルトゥネが母だと信じている声の分析が正しいのであれば、トルトが耳にした声の主は、トルトの体の中に居座っている、ということになる。エルトゥネの母が感じているのは声の主の方の力であり、それは然るべき状況にならない限り、解放されない、ということだろうか。

「そういうことなら、やっぱり俺は神官じゃないな。神官っていったら、加護を使って民を守るのが仕事だろう? 俺はそれができないんだからな」

 言いながら、ちょっと無理矢理かな、とトルトは思った。

「……でも、神官にはなるつもりなんです、よね?」

 エルトゥネは、不安そうに眉を下げていた。

「ん、そうだぜ。じゃなきゃ試練なんて受けないさ」

 トルトは軽い気持ちで答えた。が、エルトゥネはそれを聞くと、肩を震わせはじめた。

「お、おいおい、どうしたんだ」

 急な態度の変化に驚いていると、エルトゥネは搾り出すように声を出した。

「……お願いです。神官に、ならないでくれませんか」

「はぁっ?」

 突然なにを言い出すんだと、トルトはさらに面食らった。

「神官と魔術師は、相容れない存在なんですよね? あなたが神官になったら、きっと、私とは交流できない。遠い存在に、なってしまう。私にとって、あなたは命の恩人なのに……」

 エルトゥネの声は、震えていた。目が、うるんでいる。

「おじいちゃんと離れ離れになるのは、まだ我慢できます。おじいちゃんも神官ですから、しょうがないんです。あなたのことも、最初は神官だからと思って、我慢するつもりでした。でも、あなたはまだ神官じゃないのだと言う。ひょっとしたら、命の恩人のあなたとはまだ付き合っていけるのかもしれない、と思うと、私、もう、耐えられなくて……!」

 そこまで言うと、エルトゥネの目から、涙がポロポロとこぼれ落ちた。

 トルトは、呆然としてしまった。魔術師となることを目指す上で、彼女にとって唯一の懸念が、知り合いとの別れだったのかもしれない。ところが、そこで諦めたはずのトルトとのつながりに、希望がみえた。みえてしまったら、それにすがりたくなってしまった。そういう、ことなのだろうか。

 気づかなかった。配慮が足らなかったというべきか。だが、経緯はどうあれ、彼女が泣いている原因は、トルトにある。女の子を泣かせるとは。神官失格だ。

 事情がある程度飲み込めれば、トルトに迷いはなかった。エルトゥネを安心させるように、頭に手を優しくおいてやる。

「心配すんな。あんたが魔術師かどうか、俺が神官かどうか、そんなのはどうでもいいじゃねぇか」

 必死に涙をこらえている様子だったエルトゥネの動きが、ぴたりと止まった。

「……えっ?」

「俺は俺。あんたはあんた。それ以上でもそれ以下でもねぇ。神官と魔術師がどうだの、とか面倒なことを言い出すやからがいたら、俺がぶっとばしてやる」

 トルトはそう言うと、エルトゥネの頭においていた手を離して、親指で自分を指し示し、ニッ、と笑顔を見せた。

 エルトゥネは感極まったのか、卓越しにトルトに抱きついてきた。エルトゥネが顔を押し付けているところが、冷たい。

「おわっ、と……お、おい、泣いてんのか?」

 エルトゥネはそれには答えず、ただ、ぐすっ、とすする音をさせているだけだ。エルトゥネを泣き止ませるつもりで先ほどの言葉を告げたトルトは、予想外の事態に混乱した。泣いてる女の子をあやすなんて、やったことねぇぞ。どうすりゃいいんだ、こんなの。

「えぇー……た、頼むから泣き止んでくれよなぁ……」

 トルトの両手はしばらく宙を泳いでいたが、やがて遠慮がちに、エルトゥネの背中に触れた。彼女を安心させるために、その手はぎこちない動作で、しかし優しさがこもっていた。

 トルトにとっては時間が止まったのではないかと疑いたくなるほど、エルトゥネが泣き止むまでの間は長く感じられた。

「……落ち着いたか?」

 エルトゥネの肩の震えがとまったのを見て、おそるおそるたずねる。

「……はい」

 小さな声が聞こえたかと思うと、エルトゥネはゆっくりと、トルトから身を離した。

「そうか」

 なんとかなったか。トルトはある種の開放感を覚え、安堵のため息をついた。

「あの、すみません。服が……」

 申し訳なさそうに、エルトゥネが言いよどんでいる。うつむいた顔からチラチラと向けられている視線は、先ほどまでエルトゥネが顔を押し付けていたあたりに集中していた。

「あぁ、気にすんなよ。こんなの服が濡れただけだろ」

 トルトは気楽そうに笑ってみせた。実際、些細なことだ。代わりの服はあるし、乾けばなんてことはない、とトルトは思っていた。

「それより。嬢ちゃん、あんたはこれからどうするつもりなんだ?」

 なおもエルトゥネが気にしている様子だったので、トルトは話題を変えた。祖父と離れる、と言っていたからには、これまでの生活は捨て去ると宣言したも同然だろう。そのあたりは、確認しておいたほうがいい。

「旅に、出ようかと」

 はっきりした返事だ。魔術師になると決めたときから、いつかはと思い続けてきたのだろう。しかし、ただ旅に出るというだけでは甘い。旅か、とうなずいてみせてから、トルトは続けて質問した。

「行き先のアテはあるのか?」

「あ、いえ……」

 その、かんばしくなさそうな反応を見て、トルトはこれはまずいと感じた。旅に出る前の自分の姿と、重なったのだ。

「じゃあ、最寄の町に行くまでの食料はあるか? 野宿のための天幕は? 清潔でいるために代えの服も必要だな。旅に同行してくれそうな人は? いないなら自力で危機管理する手段は?」

 トルトは、思いつく限りの旅の準備を、矢次早にあげていく。最初のうちこそむっとしてなにか言い返そうというそぶりを見せていたエルトゥネだったが、徐々に威勢を失い、最後には力なくうなだれるばかりであった。やっぱりな、とトルトの推測は確信へと変わった。

「……とまぁ、旅をするためにはそれなりの準備が必要なんだ。全部用意できそうか?」

 トルトの言葉に、エルトゥネは黙って首を振った。

「そうか。……なら、一度考え直すべきだな」

 トルトは、あえて突き放すように言った。エルトゥネは、はっと顔をあげた。

「で、でも」

「経験者の言うことは聞いておいたほうがいい。旅をなめたら、命に関わるぜ」

 エルトゥネがなにか言おうとするのをさえぎって忠告したトルトは、黙ってしまったエルトゥネを見ないようにして、立ち上がった。

「ま、どうしてもっていうなら、荷物をそろえる手伝いくらいはしてやるよ」

 トルトはそう言いながら、ふりふりと手を振って扉へ歩いた。昼食をとりにいこうと思ったからだが、なにも腹をすかせただけではない。えらそうに説教たれておいて、恥ずかしさと申し訳なさ、それにエルトゥネを哀れに思っていることを悟られたくなかったのだ。

「……あ、あのっ」

 トルトが扉へ手を伸ばそうとしたとき、思い切ったようなエルトゥネの声がした。

「あなたは、これからどうするんですか?」

 動きをとめたのをみて、エルトゥネがたずねてきた。

「俺も、旅をするさ。故郷に帰る旅だけどな」

 振り返らずに、それだけ言った。少しだけエルトゥネの反応がないか待ったが、返ってこないと判断して、トルトは今度こそ扉をひらこうと手をかけた。しかし、再びエルトゥネの声がした。

「私も! 私も、連れて行ってくれませんか!」

 トルトは、我が耳を疑った。私も連れて行け、と言ったか? いやいや、まさか。なんでそうなる。

「……なんだって?」

 恐る恐る振り返り、間違いであってほしいと願いながら聞き返した。

「ですから、私も連れて行って!」

 聞き間違いではなかったようだ。しかも、顔を見るかぎり、本気のようである。エルトゥネの真剣さに、トルトは気圧され、観念して扉から手を離した。

「……はぁ。じいさんにはなんて言うつもりなんだ」

 孫娘に対して、かなり過保護に接しているらしいあの老人のことだ。町を出るなどと言い出すだけでも、引き止められてしまうだろう。エルトゥネが旅に出ようと決心したのが、魔術師になるためという点も、話をこじらせそうである。

「おじいちゃんには、黙って出ていこうかと」

 それは、いいとは言えない、とトルトは思った。ワッリを説得するのは骨が折れるだろうが、だからといってなにも知らせずにいなくなるわけにもいかないだろう。

「嬢ちゃん。あんた、じいさんがいなくなったときどう思った?」

「えっ?」

 エルトゥネは、不意をつかれたように声をあげた。

「えっと、どこにいっちゃったのか分からなくて、怖くて、心配して……あっ」

 そこまで口に出してから、トルトが言わんとしていることに察しがついたようで、エルトゥネは悲しそうに、申し訳なさそうに眉を下げた。

「……おじいちゃんを、心配させちゃいますね」

「そうだぜ。黙っていなくなられたら、生きてるか死んでるかも分からねぇわけだからな」

 エルトゥネが気づいたことは正しい、とトルトはうなずいてみせた。

「じゃあ、おじいちゃんに話さないと」

 勢い込んで部屋から出ようとするエルトゥネを、慌てて止めた。

「待った待った。じいさん過保護だから、あんたがうかつに旅に出たいなんて言い出したら体張ってでも止めるに決まってるぜ」

「でも、おじいちゃんに言わないと、心配させちゃうじゃないですか」

「まぁそうだけどよ。どうにかして、旅に出れるようにじいさんを説得する方法を考えないとな」

 そこまで言ってから、でもなぁ、と、トルトは考え込んだ。いかにも頑固そうなワッリに、エルトゥネの旅立ちを認めさせるなど、どう説得すればいいのか、皆目検討がつかない。エルトゥネもなにも思いつかないらしく、うつむいて黙り込んだままだ。

 そのときだった。突然、扉がひらかれた。

「トルト、お嬢さんを知りません……か……」

 隙間から顔を覗かせたのは、ウィスだ。部屋の中に、探していたエルトゥネが当たり前のような顔をして居座っているのを見て、目を丸くしている。

 一瞬焦りを覚えたトルトだったが、ふと、ひらめいた。

「……頭脳労働確保ぉ!」

 言うやいなや、さっとウィスの首根っこをつかんだ。

「ちょっ」

 そのまま有無を言わさず、室内に引きずり込む。ウィスは、わけがわからない、という顔でトルトとエルトゥネを交互に見比べた。

 混乱している様子のウィスに、トルトは事情を説明した。

「あー……つまり、お嬢さんが旅に出たいのだが、ワッリさんにそのことを説明したら、どうあがいても止められそうで困っている、と」

「そう。そこに颯爽と駆けつけてくれたのがウィスってわけよ」

「いやいやいや」

 ウィスは、呆れ顔である。ひどいやつだ、こっちは真剣に困っているというのに。

「なんだよ、その顔」

「つっこみどころが多すぎて困っている顔です」

 言いながら、ウィスは首を振った。今の話のどこに、そんなにつっこみどころがあるというのか。

「まず、お嬢さんが魔術師という点からして驚愕なんですがね。大体、私になにを期待するというのです。お嬢さんも、ぼんやりしているように見せかけて、チラチラとこちらの様子をうかがっているあたり、私がどうにかしてくれると思っているようですし」

 ウィスの言葉に釣られてエルトゥネの方を見ると、ギク、と動きを止めているところだった。図星のようだ。

「とりあえずトルト。なんだかお嬢さんを連れて行く気満々になっているような気がしますが、なぜです?」

「おっ? おぉ、そうだな」

 ウィスに指摘されてみて、初めて自分がその気になっていることに気がついた。最初は旅に出させない方に説得するつもりだったと思うのだが、どういう風の吹き回しだろう、とトルトは驚いた。

「ま、まぁ、困ってる人を助けるのは神官の務め、って言うだろ?」

 自分で気づいていなかったのに、明確な理由などあるはずがない。困ったトルトは、咄嗟に思いついたもので誤魔化した。

「大変職務に忠実な神官候補だと感心できますが、よりにもよって魔術師を助けようとしているのがすごいですよねぇ」

「んな細けぇことはいいだろ、別に。あんたもそういうのを気にするたちかよ」

 トルトがすごんでみせると、ウィスは慌てたように首を振った。

「いえ、私個人は魔術師に悪感情は抱いてませんし、神官と魔術師の確執はくだらないと思っていますよ。ただ、世間体というのは、個人の小さな感情だけではどうにもならないことがありますから。神官としてのトルトの将来を心配しただけです」

「……そうかい」

 ウィスの言うことも、最もだろう。エルトゥネの親夫婦など、現状の扱いを見るに、内心では快く思っていなかった者も多かったに違いない。

「トルトには他にも確認しておきたいことがありますが、その前にお嬢さんですかね」

 と、場の空気が重くなりきってしまう前に言うと、ウィスはエルトゥネの方を向いた。

「私、ですか?」

「えぇ。旅に出たいというのは、本気なんですね?」

 ウィスの言葉を聞いたエルトゥネは、不思議そうにしていた顔を一気にひきしめ、確固たる意志を持った瞳でウィスを見据えて、しっかりとうなずいた。

「……なるほど。これは、お嬢さんを説得するほうが骨が折れそうだ」

 僅かなしぐさだったが、効果はてきめんだったようだ。厳しい雰囲気をまとっていたウィスが、ふっとやわらかくなった。

 トルトは、別のことに驚いた。ウィスの口ぶりは、エルトゥネに旅を止めるように言おうとしていたとしか思えなかったからだ。

「あんた、まさかこの期に及んで嬢ちゃん説得するつもりだったのか!?」

「この期もなにも、私からしてみれば今知ったことですから。説得を試みるのは当然でしょう」

 あっさりとそう返されてしまえば、なるほどそうか、と黙るしかなかった。

「さて、お嬢さん。ワッリさんを心配させたくない、という気持ちも、確かですね?」

「えっと、はい」

「よろしい。ならばワッリさんに宛てて置手紙を残してあげなさい」

 置手紙。なるほど、それならワッリに止める暇を与えずに、旅に出るということを伝えられる。

「でもよ、確かじいさんもダンゲロ山に行くときに置手紙残しただろ? それでも嬢ちゃんは心配したわけだし、足りなくねぇか?」

 トルトの疑問に、ウィスは、えぇ、とうなずいた。とくに焦っている様子はない。

「ですから、無事でいるうちは便りを送る、と明記すればよい。そして、実際にそうするのです。お嬢さん、手紙を書くことはできますか?」

「えっと、薬屋のお手伝いをしているときに、売り上げを記録しておけとおじいちゃんに言われたので、できます」

 エルトゥネの返事を聞くと、よろしい、とウィスはうなずいた。

「では、お嬢さんには置手紙を書いてもらいましょう。そのあいだに、私とトルトのふたりで、お嬢さんの旅の支度をしておきます。あとはコウ町から旅立つだけです」

 その言葉に、トルトは、おぉ、とうなった。あっという間に、エルトゥネと共に旅に出る段取りが定まってしまったのだ。

「けどよ、報酬はどうすんだ? 町の騒ぎから考えて、式典とかおっぱじめられそうなんだが」

 残る懸念は、クラフティ盗賊団捕縛の報酬だろう。神官の口ぶりと、町の住民の盛り上がりとを考えると、それくらいはありそうだとトルトは心配している。

「それについても、考えはありますよ」

 ウィスはそう言うと、ニヤリ、と、不敵な笑みを浮かべてみせた。





 翌日。トルト、ウィス、エルトゥネの三人は、コウ町の東出入り口にいた。

「ウィスが絡んだとたんに、とんとん拍子でここまできちまったなぁ。怖いくらいだぜ」

 というトルトのつぶやきを聞きつけ、怖いくらいってなんですか、とウィスがにらみつけてきた。

「感心してんだよ。報酬の話も、なにかと思えば、急用ができて急ぎ発たねばならなくなった、お気持ちだけ受け取ることにしたい、急用は極秘の内容につき話せない、ときた。それであっさり金だけもらえたんだからすげぇや」

 トルトにとって、最も感銘を受けたのはこのことだろう。なにしろ、トルトは目立つことが嫌いなのだ。というよりは、住民から熱烈すぎる歓迎を受け、有名になるのも考え物、と思ったのであり、自分を祭り上げるための式典など出たくない、とまで考えていたので、この案は渡りに船と言ってもよかった。

「これくらいは自力で思いついてほしいものですが。あなたやっぱり馬鹿ですよね」

「んだとコラ」

 ウィスの挑発にトルトが乗っていると、そばで黙っていたエルトゥネが、ぷっ、と、突然吹き出した。

「てめ、笑うなよ」

「だって、神官様おかし、あははは!」

「神官様じゃねぇ!?」

 トルトのつっこみに、エルトゥネはまた笑った。ひとしきり笑うと、不意にトルトの方を向いた。

「私にとって、魔術師としての素顔を晒せる唯一の神官様が、あなたなんですよ。魔術師だって、神様のご利益にあずかりたいんですから、神官様って呼ばせてください。いや、勝手に呼びます」

 そう言うと、エルトゥネはにっこりと微笑んだ。その笑顔がかわいらしく、トルトはそれ以上追及する気が失せた。

「……ったく」

 なんとなく気恥ずかしさを感じ、トルトは頬をポリポリと掻いた。

「……よし。じゃあ、じいさんに気づかれる前に、さっさと出発するか」

 トルトがそう言うと、ふたりともうなずいた。

「さぁて、いくぜ。いざ!」

「ディヴィンへ!!!」

 トルトの掛け声にふたりの声が合わさり、三人で拳を天に突き上げた。頼りになる、ふたりの仲間。帰路は楽しくなりそうだ、と、トルトはこれからの旅路に胸を躍らせた。

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