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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
色色の歌
99/297

第98首 空しい想い

なぐさめし つきにもはては ねをぞなく こいやむなしき そらにみつらん

 彼女のことを思うとき、月を見る。

 そのたび、月がぼくをなぐさめてくれていた。

 でも、今ではもう、この気持ちをどうすることもできなくて、泣き出してしまうほどだ。

 彼女に寄せた思いは、報われないままどこにも行くことができず、虚空を満たしているだけなのだろうか。

 

【ちょこっと古語解説】

○音をぞ泣く……「音を泣く」で、声を出して泣く、の意。「ぞ」は強調。

○や……疑問を表す助詞。

○ら()……現在推量を表す助動詞で、「~しているだろう」の意。

なぐさめし月にも果ては音をぞ泣く恋やむなしき空にみつらむ(続古今和歌集)

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