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第96首 想いに生き
つれなきを なおさりともと なぐさむる わがこころこそ いのちなりけれ
あの人の態度がよそよそしくて冷たい。
それでももしかしたら、となお期待する気持ちがある。
そうやって自分で自分を慰めている。
その思いだけを頼りにして生きているんだ。
【ちょこっと古語解説】
○つれなき……元の形は「つれなし」で、「冷淡である」の意。
○猶……やはり、の意。
○さりとも……「さり」は「そのようである」の意。「とも」は「たとえ~であったとしても」の意。全体で、「たとえそのようであったとしても」くらいの訳。
つれなきを猶さりともとなぐさむる我が心こそ命なりけれ(続古今和歌集)




