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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
色色の歌
89/297

第88首 袖に宿る月

あかつきの なみだばかりを かたみにて わかるるそでに したうつきかげ

 夜が明ける。

 彼女との別れの時だ。

 離れたくなくて、思わず流してしまった涙。

 昨夜を思い出すよすがとして、他にあげられる物もない。

 思いを振り切るように、彼女の家を出る。

 見上げると、有明の月。

 ぼくが歩くと、きらりと袖がきらめいた。

 月光が、涙を拭ったぼくの袖を慕っているかのようだ。


【ちょこっと古語解説】

○あかつき……夜明け前。

○袖……和歌で「袖」ときたら、涙を連想すること。涙を袖で拭うのである。

○月かげ……月の光のこと。

あかつきの涙ばかりを形見にてわかるる袖にしたう月かげ(続後撰和歌集)

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