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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
色色の歌
68/297

第67首 涙の手紙を

おもいがわ いわまによどむ みずぐきを かきながすにも そではぬれけり

 うまくいっていないあなたとの仲。

 それを思って泣くわたしの涙は川を作るほど。

 その川によどむこの気持ちを水草のような字で書くと、手紙をしたためている間にも、どうしようもなく袖が濡れるのです。


【ちょこっと古語解説】

○思い川……福岡県中部、太宰府天満宮の付近を流れる御笠川のこと。

○いわ……「岩間」の「岩」と、「言わ」を掛けている。

○水茎……「水草」と「筆跡」の二つの意味があり、その二つを掛けている。

○袖……和歌で袖が出てきたら、涙を連想すること。袖で涙を拭うわけです。

思い川いわまによどむ水茎をかきながすにも袖は濡れけり(新勅撰和歌集)

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