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第45首 朝を恨んで
あけぬれば くるるものとは しりながら なおうらめしき あさぼらけかな
夜が明けても、そのうちに日は暮れる。
そうすればまたきみに会える。
それは分かっているんだ。
季節は冬で、日が暮れるのも早い。
それでもやっぱり、うらめしいんだな。
きみと別れなければならないこの夜明けが。
【ちょこっと古語解説】
○ぬれ……元の形は「ぬ」で、完了を表す。
○ながら……逆接を表し、「~だけれど」の意。
○なお……そうは言ってもやはり、の意。
○朝ぼらけ……夜明け方、あたりがほんのりと明るくなってくる頃。
明けぬれば暮るるものとは知りながらなおうらめしき朝ぼらけかな




