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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
万葉の歌
289/297

第288首 夫を待つ門

みちとおみ こじとはしれる ものからに しかそまつらむ きみがめをほり

(藤原郎女)

 こちらまでいらっしゃる道は遠く、

 あなたが来ないだろうことは分かっています

 でも、おっしゃる通り、待っていられることでしょう。

 あなたにお会いしたくて。


【ちょこっと古語解説】

(みち)遠み……「遠み」は、「遠(=『遠し』の語幹)」+「み(=理由を表す接尾辞)」で、「遠いので」くらいの訳。全体で、「道が遠いので」ほどの意味。

()じ……「じ」は、打消推量(うちけしすいりょう)(=「~ないだろう」)を表す助動詞。全体で、「来ないだろう」ほどの訳。

〇知れる……「る」は完了を表す助動詞。知っている。

〇ものからに……逆接を表す語。「~けれど」

〇しか……そのように。

〇らむ……現在推量を表す助動詞。「今頃~だろう」ほどの訳。

〇目をほり……「目をほる」で、「目と目を合わせたい」ことを表す。


【ちょこっと背景解説】

〇この和歌は、第287首への返歌。返歌とは、贈られた和歌に対する、お「返」事の和「歌」のこと。

路遠み来じとは知れるものからにしかそ待まつらむ君が目をほり

(万葉集4-765)

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