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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
万葉の歌
286/297

第285首 紐で結ぶ仲

たまのおを あわおによりて むすべらば ありてのちにも あわざらめやも

(紀女郎)

 宝石を通す紐を沫緒に縒っておきますね。

 こうしてより合わせるようにしていたら、

 生きながらえたあとに会わないことがありましょうか。

 いいえ、この紐がきっとわたしたちを巡り合わせてくれることでしょう。


【ちょこっと古語解説】

(たま)()……玉を通す紐のこと。玉とはボールのことではなく、宝石のこと。

(あわ)()……緒のより方を指すようだが、よく分かっていない。

()り……元の形は「()る」で、ねじり合わせて一本にすること。

〇結べらば……「結びあらば」の変化。「結んだら」ほどの訳。

〇あり……生きながらえること。

逢は(あわ)……元の形は、「逢ふ(あふ)」で、ただ会うだけではなく、一夜を共にすることまでを含む。

〇ざらめやも……「ざら(=打消の助動詞『ず』)」+「め(=推量の助動詞『む』)」+「や(=反語の助詞)」+「も(=詠嘆の助詞)」。全体で、「~ないことがあるだろうか、いや、ないことはないだろう」ほどの訳。

玉の緒を沫緒に搓りて結べらばありて後にも逢はざらめやも

(万葉集4-763)

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