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第266首 占いのわけ
つくよには かどにいでたち ゆうけとい あしうらをそせし ゆかまくをほり
(大伴宿祢家持)
久しぶりに月が出て、きみのところに行けそうな夜。
門の所に出て、いろいろな占いをした。
きみのところに行くのに良い日なのかどうか。
何度も何度も、いい目が出るまで。
どうしても、きみのところに行きたいから。
【ちょこっと古語解説】
○門……門前のこと。
○出で立ち……元の形(=辞書で引くときの形)は、「出で立つ」で、ある場所に出て立つことを言う。
○夕占……夕方にする占い。
○足卜……歩数で行う占い。
○行かまくを欲り……行きたいと思って。
【ちょこっと背景解説】
この和歌は、第265首(万葉集4-735)への返歌である。返歌とは、ある歌への返事としての歌のこと。
月夜には門に出で立ち夕占問ひ足卜をそせし行かまくを欲り
(万葉集4-736)




