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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
万葉の歌
259/297

第258首 無人の国へ

ひともなき くにもあらぬか わぎもこと たずさいゆきて たぐいておらん

(大伴宿祢家持)

 人の多い、しがらみの多い世の中に生きていると、つい考えてしまう。

 人がいない国はないのだろうか。

 もしも、そんな国があれば、あなたと二人連れだって、

 そこで、ずっと二人だけで寄り添っていたいのに。


【ちょこっと古語解説】

○人……恋の和歌では、愛する人のことを指すことが多いが、ここは、普通に「人」の意。

○有らぬか……「有ら」+「ぬ」+「か」で、「有ら」は「有り」、「ぬ」は打消(うちけし)の「ず」、「か」は疑問、全体で、「ないのか」ほどの訳。

吾妹子(わぎもこ)……男性が女性のことを親しみを込めて呼ぶ語。

(たぐ)()……元の形は、「副()」で、寄り添うこと。

()()……「()ら」は、「()る」で、「一つの所にじっとしていること」をいう。「()」は意志を表し、打消「~ない」を表しているわけではないので注意。

人も無なき國も有らぬか吾妹子と携ひ行きて副ひて座らむ

(万葉集4-728)

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