表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
万葉の歌
254/297

第253首 恋心知らず

むらきもの こころくだけて かくばかり わがこうらくを しらずかあるらん

(大伴宿祢家持)

 この心も砕けそうだ。

 あなたのことを思うと。

 わたしがこれほどあなたのことを恋い慕っているということを、

 あなたは知らないのではないだろうか。


【ちょこっと古語解説】

○むらきもの…「心」を導く枕詞(まくらことば)。枕詞とは、ある語を導くために、その語の前に置かれる語のことであり、訳には表れない。

○かくばかり……これほど、の意。

恋ふ(こう)らくを……「恋ふ(こう)」は、恋をするということ。「恋ふらく」は、「恋ふるあく」が、つづまったもの。「恋ふる」は、「恋ふ」の変化した形であり、「あく」は、「~すること」の意を添える語。全体として、「恋をすること」ほどの意味。

○知らずかあるら()……「ず」は打消(うちけし)を表わす助動詞で、「~ない」ほどの訳。「か」は疑問を表す語。「らむ」は現在の推量を表す語で、「~しているだろう」ほどの訳。全体で、「知らないでいるのだろうか」くらいの意。

むらきもの心砕けてかくばかり我が恋ふらくを知らずかあるらむ

(万葉集4-720)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ