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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
万葉の歌
250/297

第249首 想いの確認

よるひると いうわきしらず わがこうる こころはけだし いめにみえきや

(大伴宿禰家持)

 今が夜なのか昼なのか、それさえも分からないほど、あなたのことを恋い慕う。

 強く想えば、想った相手の夢に現われると言う。

 きっと、わたしの姿もあなたの夢に現われたのではないか。

 どうだろう、わたしの想いはあなたの心に届いただろうか。


【ちょこっと古語解説】

○わき……区別のこと。

○けだし……ひょっとすると、の意。

○きや……「き」は、過去の助動詞で、「や」は、疑問を表す助詞。合わせて、「~だったか」ほどの訳になる。

夜昼といふわき知らず我が恋ふる心はけだし夢に見えきや(万葉集4-716)

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