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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
万葉の歌
244/297

第243首 片想いの底

おもいやる すべのしらねば かたもいの そこにそわれは こいなりにける

(栗田女娘子)

 この思いをどう晴らせばいいのだろう。

 そんなこと、できるはずもない。

 あの人を片想いして、グラスの底にいるかのよう。

 上から引き上げて出してもらえるのをずっと待っている。


【ちょこっと古語解説】

○思()()る……思いを晴らすこと。現代語の「おもいやり」ではないことに注意。

○すべ……方法のこと。

○ねば……「ね」は元の形は「ず」で、「~ない」の意。「ば」は、「~なので」の意。全体で、「~ではないので」くらいの訳。

○かたも()……「片想(=二人のうち、一方だけが相手を思うこと)」と、「片垸(=蓋のない水飲み用の容器)」の、二つの意味を一語で表している。このように、同音を利用して、一つの語に二つの意味を重ね合わせる技法を、掛詞(かけことば)と言う。

思ひ遣るすべの知らねばかたもひの底にそ我は恋ひなりにける

(万葉集7-707)

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