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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
万葉の歌
229/297

第228首 嘗てない恋

おみなえし さきさわにおうる はなかつみ かつてもしらぬ こいもするかも

(中臣郎女)

 山野にはおみなえしが、沢には花かつみが咲いている。

 その風景にわたしは見惚れた。

 世界がこれほど美しかったなんて。

 これは恋のおかげ。

 世界を輝かせるかつてない恋。


【ちょこっと古語解説】

()みな()し……花の名、日当たりのよい山野に生える。おみなえしは咲く、その「咲く」の変化形である「()き」を使って、同じ音を持つ佐紀沢(さきさわ)を導いている。沢は低湿地を表しており、おみなえしは山野に咲くので、「おみなえしが咲く佐紀沢」と解釈することは難しい。

佐紀沢(さきさわ)……現在の奈良市水上池のあたりか。

○花かつみ……水辺に生える草の名。野生のハナショウブの一種か。「かつ」の部分を使って、同音を持つ「かつて」を導いている。

○かも……詠嘆を表す語。「~だなあ」くらいの訳。「~かもしれない」と言っているわけではないので注意。

をみなへし佐紀沢に生ふる花かつみかつても知らぬ恋もするかも(万葉集4-675)

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