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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
万葉の歌
222/297

第221首 枕を夢見て

わがせこは あいおもわずとも しきたえの きみがまくらは いめにみえこそ

(山口女王)

 わたしがあなたを思うほど、思いを返してくれないあなた。

 夢の中でさえわたしに会いに来てはくれない。

 たとえこのままわたしの思いが届かないとしても願いたい。

 せめてあなたの枕くらいは夢に見ることを。


【ちょこっと古語解説】

背子(せこ)……女性が親しい男性を呼ぶ時の呼び方。

○相思()ず……「相思は」は、元の形は「相思()」で、「お互い同じように愛しく思う」という意味であり、「ず」は、打消(うちけし)を表す助動詞。全体で、「お互い同じようには愛しく思っていない」くらいの訳。

○しきた()の……「しきたへ」が寝具を表すことから、「とこ」「まくら」などを導く。このように、ある語を導くために、その前に置かれる言葉のことを、枕詞(まくらことば)という。

○夢……ここでは、「いめ」と読む。

○こそ……元の形は「こす」で、希望を表す助動詞。

我が背子は相思はずともしきたへの君が枕は夢に見えこそ(万葉集4-615)

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