表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
万葉の歌
215/297

第214首 恋に駆られ

きみにこい いたもすべなみ ならやまの こまつがしたに たちなげくかも

(笠郎女)

 あなたのことが恋しい。

 この気持ちがあふれてどうすることもできません。

 恋しさを抱いてふらふらとあなたのお住まいが見える奈良山へと。

 わけもなく松の木陰に立ってはあなたのお帰りを待ってためいきをつくばかりです。


【ちょこっと古語解説】

○いたも……全くの意。

○すべなみ……「すべな」が「すべなし」で、「どうしようもない」という意であり、「み」は「~なので」の意であるので、全体で「どうしようもないので」くらいの訳。

○奈良山……今の奈良市の北方の丘陵。

○小松が…「小松」は「松」のことであり、「が」は「の」を表すので、全体で「松の」くらいの意。木の中でなぜ特に(まつ)なのか、あなたを「待つ」という意を込めているからである。

○かも……詠嘆を表す語。「~だなあ」ほどの訳。

君に恋ひいたもすべなみ奈良山の小松が下に立ち嘆くかも(万葉集4-593)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ