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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
万葉の歌
214/297

第213首 恋心つのり

しらとりの とばやままつの まちつつそ わがこいわたる このつきごろを

(笠郎女)


 白い鳥が飛ぶ、飛羽山の、緑の松のもと。

 あなたの訪れを待って、恋しさをつのらせ続けています。

 そうして、もう数カ月。

 今日もまたあなたをお待ちしています。


【ちょこっと古語解説】

○白鳥の……羽毛の白い鳥のこと。

飛羽(とば)山……現在の奈良県奈良市にある三笠霊園のあたりにある小峰。

○渡る……元々は「移動する」という意味だが、動詞の後に付けると「~し続ける」という意味を動詞に添える。

○月ごろ……何カ月もの間。ちなみに、「(とし)ごろ」で「何年もの間」、「日ごろ」で「何日もの間」という意味になる。

白鳥の飛羽山松の待ちつつそ吾が恋ひ渡るこの月ごろを(万葉集4-588)

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