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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
色色の歌
20/297

第20首 心離れる頃

あいにあいて ものおもうころの わがそでに やどるつきさえ ぬるるかおなる

(伊勢)

 何度もあなたと夜を過ごしたね。

 そのたびに体を重ねたけれど、あなたの心が離れていくのを止められない。

 もの思いに沈むころ。

 服の袖がわたしの涙で濡れて、そこに月光が映っている。

 見上げた月の顔が泣いているように見えるのはどうしてかな。 


【ちょこっと古語解説】

○あ()にあ()て……何度も()って。「逢()」は、単に会うということだけではなく、夜を共にすることまで含む。

(そで)……着物の袖のことだが、和歌で袖が出てきたら、涙をイメージさせるものととらえておくのがよい。涙を拭うわけですね、袖で。

○さえ……「~までも」の意。現代語の「さえ」とは別物。

逢ひに逢ひて物思ふ頃の我が袖に宿る月さえ濡るる顔なる

(古今和歌集/恋5-756)

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