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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
万葉の歌
199/297

第198首 占いに対す

おおぶねの つもりがうらに のらむとは まさしにしりて わがふたりねし

(大津皇子)

 津守の占いで告げられる。

 二人の許されない仲が。

 でも、そんなことは知っていたよ。

 知っていてなおわたしたちは一夜を共にしたのだ。


【ちょこっと古語解説】

大船(おおぶね)の……(まくら)(ことば)。大船がとまるところから「津(=港)」にかかる。枕詞とは、ある語を言いたいがために、その前に置かれる、それ自体は意味の無い言葉のこと。

(うら)……占い。

()()……「告ら」は、元の形は「告る」で、「告げる」意。「む」は推量を表す助動詞。全体で、「告げるだろう」ほどの訳。

○まさしに……見込み通りであることを表す。

○し……元の形は「き」で、過去を表す助動詞。「~た」くらいの訳。


【ちょこっと背景解説】

 この和歌の詠み手である大津(おおつの)皇子(みこ)は、石川郎女(いしかわのいらつめ)という女性に求愛していた。その石川郎女は、草壁(くさかべの)皇子(みこ)という、大津皇子の兄からも求愛されており、三角関係だった。大津皇子と草壁皇子は、次期王位を争うライバル同士。そんな中で、津守(つもりの)連通(むらじとおる)という人が、二人の仲を明らかにする。それに対して、詠んだ歌。

大船の津守が占に告らむとはまさしに知りて我が二人寝し(万葉集2-109)

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