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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
万葉の歌
188/297

第187首 禁野の誘い

あかねさす むらさきのゆき しめのゆき のもりはみずや きみがそでふる(額田王)

 赤く美しく輝く紫草の野、それは皇室が領有する禁断の土地。

 そのようなところで、あなたは袖を振ってわたしを誘う。

 今は人妻であるわたしを。

 きっと野守が見てしまうに違いないのに。


【ちょこっと古語解説】

○茜さす……赤い色がさして美しく照り輝くことから、「日」「昼」「紫」「君(=美しいあなた、ということ)」などを導く、(まくら)(ことば)

(むらさき)()……紫を栽培している園。紫は、草の名で、根から赤紫色の染料をとる。

(しめ)()……上代、皇室・貴人が領有し、一般の立ち入りを禁止した野。狩り場などに用いた。「(きん)()」とも。

○野守……立ち入りが禁止されている野の番人。

○見ずや……この「や」は、「~だろうか、いや~ではない」を表す反語の用法。全体で、「見ないだろうか、いや見ないことはない」くらいの訳。

○袖振る……袖を振って合図をすることだが、それにとどまらず、人の魂を招き寄せる仕草であることから、こちらに来て自分のものになりなさい、という意で、求愛の行動でもある。

茜さす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖振る(万葉集1-20)

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