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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
色色の歌
186/297

第185首 変る波と心

ありそうみの うらふくかぜも よわれかし いいしままなる なみのおとかわ

 波音静かなあのときに、彼女に思いを打ち明けた。

 ところが今は波が立ち、ぼくの気持ちを映したよう。

 どうか風よ、弱まってくれよ。

 彼女に思いが通じた頃の、あの時のさまに戻って欲しい。


【ちょこっと古語解説】

○ありそ海……今の富山県高岡市(ふし)()から氷見(ひみ)市に至る近海一帯。

○うら……海辺のこと。

○かし……強く念を押す意を表す助詞で、「~してくれよ」くらいの訳。

○か()……反語を表す語句。反語とは、「~だろうか、いや~ではない」と疑問の形を借りて、否定する表現のこと。

ありそ海のうら吹く風もよわれかし言ひしままなる波の音かは(新葉和歌集)

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