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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
色色の歌
183/297

第182首 霜夜に一人

なげきつつ ひとりやさねん あしべゆく かものはがいも しもさゆるよに

 あの人から色よい返事が得られない。

 そのままに夕暮れを迎える。

 嘆きながら一人で寝ることになるのだろうか。

 葦辺を泳ぐ鴨の翼に寒々と霜が降りる、こんな夜に。


【ちょこっと古語解説】

○や……疑問を表す助詞。

○さね……元の形は「さぬ」で、寝る、こと。

○む……推量を表す助動詞。「~だろう」くらいの訳。

○葦辺……葦が生えている水辺。

○はがひ……鳥の左右の翼が重なり合う部分。転じて、鳥の翼。

○さゆる……元の形は「さゆ」で、冷え込む、こと。

嘆きつつ独りやさねむ葦辺ゆく鴨のはがひも霜さゆる夜に(新葉和歌集)

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