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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
色色の歌
169/297

第168首 嫌えない月

ひとをこそ うらみはつとも おもかげの わすれぬつきを えやはいとわん

 あの人のことを恨み通しても月までは嫌えない。

 あの人のことを思い出させてくれるから。

 恨みながら恋しく、慕いながらも憎い。

 

【ちょこっと古語解説】

○人……「大好きなあの『人』」の意。恋人や片思いの相手を指す。

○こそ……強調を表す助詞。訳には表れない。

○果つ……動詞の下について、「すっかり~し終える」意を添える。

○とも……「たとえ~したとしても」の意を表す助詞。

面影(おもかげ)……「顔つき・おもざし」のこと。

○ぬ……元の形は「ず」で、打消(うちけし)を表す助動詞。

○え……反語を伴って、「とても~できない」の意を表す。

○や()……「~だろうか、いや~ではない」と、疑問の形を借りて打消の意を表す、反語という用法を持つ表現。

○いと()……元の形は、「いと()」で、いやがる、こと。

()……意志を表す助動詞。「~しよう」くらいの訳。

人をこそ恨み果つとも面影のわすれぬ月をえやはいとはむ(新拾遺和歌集)

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