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第146首 人の寝る頃
つつむなかは まれのあうよも ふけはてぬ ひとのしづまる ほどをまつまに
人目をはばからなければいけない、わたしとあなたの仲。
頻繁に会うことはできない。
こうして久しぶりに会えた夜も、すっかりふけてしまった。
人が寝静まるのを待つ間に。
【ちょこっと古語解説】
○つつむ……人目をはばかる、の意。
○逢ふ……単に会うだけではなく、男女が夜を共にすることを含む。
○ぬ……完了を表す助動詞。「~た・~てしまった」くらいの訳。
○人……ここでは「他人」の意だが、「人」で、「恋しいあの人」の意になることもある。
○しづまる……寝静まる、こと。
つつむ中はまれの逢ふ夜もふけはてぬ人のしづまる程をまつまに(風雅和歌集)




