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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
色色の歌
14/297

第14首 再会後の恋

いそのかみ ふるのなかみち なかなかに みずはこいしと おもわましやわ

(紀貫之)

 神社にお参りに行った帰り道のことだった。

 長く続く道の先にきみの姿を見た。

 もう二度と会うことはないと思っていたのに。

 もしも再会しなかったら、今頃、きみのことを恋しいと思っただろうか。

 いや、再会してしまったからこそ、かえってきみのことが恋しいんだ。

 

【ちょこっと古語解説】

石上(いそのかみ)布留(ふる)……奈良県天理市の地名。石上神宮という有名な神社がある。

○なかなかに……「かえって」の意

○見ず()……「ずは」で、「もし~しないなら」の意。「見」は、「見る」で、「会う」の意だから、「見ずは」で「もし会わないなら」くらいの訳になる。

○ましや()……「まし」は「反実仮想」という用法の助動詞で、「もしも~だったら―だろう」という意を表します。「やは」は、「反語」という用法で、「…だろうか、いや…ではない」という、何かを尋ねるふりして否定してしまう自己完結的な用法。二つ合わせて、「もしも~だったら…だろうか、いや…ではない」くらいの訳になります。

石上布留の中道なかなかに見ずは恋しと思はましやは

(古今和歌集)

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