表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
色色の歌
137/297

第136首 月を記念に

つきをだに みしよのかげと おもいいでよ ちぎりのすえは あらずなるとも

 せめてあのときの月のことだけでも覚えていてほしい。

 思い出してほしい、ぼくたちが過ごした夜の面影として。

 一緒になろう、と交わした誓い。

 その約束が、叶えられないことがあったとしても。


【ちょこっと古語解説】

○だに……「せめて~だけでも」と、最小限の限度を表す助詞。

○見しよ……「見」は、元の形は「見る」で、ここでは、単に視界に入れる意ではなく、男女が共に夜を過ごす・結婚する、意である。「し」は、過去を表す助動詞。「よ」は「夜」のこと。全体で、「わたしとあなたが過ごした夜」くらいの訳。

○かげ……面影。心に思い浮かべる顔や姿のこと。

(ちぎ)り……約束のことで、ここでは、男女の間の恋の約束のこと。

○あらず……「あら」は元の形は「あり」で、何かが存在すること。「ず」は打消(うちけし)を表す助動詞。全体で、「存在しない」くらいの訳。

○とも……逆接仮定を表す助詞で、「たとえ~としても」くらいの訳。

月をだに見しよのかげと思ひ出でよ契りの末はあらずなるとも(続千載和歌集)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ