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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
色色の歌
123/297

第122首 筆に宿る心

ものおもえば はかなきふでの すさびにも こころににたる ことぞかかるる

 ちょっとした書きものをしていてハッとした。

 まるで今のわたしの気持ちを書いたみたい。

 あの人のことを思っていると、文章にまで思いが表れてしまうのかな。


【ちょこっと古語解説】

○ば……「~すると」くらいの訳。「~ならば」という仮定の意味ではないので注意。

○はかなき……元の形は「はかなし」で、「ちょっとした・取るに足らない」くらいの訳。

○筆のすさび……気の向くままに書くこと。気の向くままに書いたもの。

○たる……元の形は「たり」で、存続を表す助動詞。「~ている」くらいの訳。

○ぞ……強調を表す助詞で、訳には表れない。

○るる……元の形は「る」で、自発を表す助動詞。「自然と~てしまう」くらいの訳。

物思へばはかなき筆のすさびにも心に似たることぞ書かるる(玉葉集)

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