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ワカコイ ~恋の和歌~  作者: coach
色色の歌
11/297

第11首 叶わない朝

ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし

(壬生忠岑)

 思いを告げたけれど、断られてしまったあの日。

 夜はもう明け方で、家に帰るぼくは、空に残る月を見た。

 手のとどかない所にいる月のその冷淡さ。 

 あの日以来、明け方にふと目を覚ますと、叶わなかった恋を思い出す。

 日が昇る前の時間帯がすっかり嫌いになってしまったよ。


【ちょこっと古語解説】

有明(ありあけ)……月が空に残ったまま、夜が明けること。その月のことを「有明の月」という。

○つれなく……元の形(=辞書で引くときの形)は「つれなし」で、「無関係だ、冷淡だ」の意。現代語でも「つれない」と言う。第6首に同じ。

(あかつき)……「夜明け、明け方」の意。女の家に泊まった男が暁に帰ることを、「暁の別れ」という。

○うき……元の形は「うし」で、「つらい、憂鬱だ」の意。

有明のつれなく見えし別れより暁ばかりうきものはなし

(古今和歌集)

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