隠れられない
Happy Birthday to me.
おめでとう自分。
Side 対構造物殲滅部隊
「レーダー情報によると、敵は北の廃墟街に逃げ込もうとしているようだ。廃墟街の人間のことなど考えずに、ただ壊せ!」
「はっ!」
「作業開始!」
カントウ一の解体工事屋が、廃墟街を解体する。
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来た。奴らが。
悪魔たちは俺たちの故郷を壊しにやってきた。きっと俺たちの苦しむ姿を見て楽しむためだ。きっと俺たちの無様な死にざまを見て嗤うためだ。
壊させてなるものか。
第一トウキョウ駅で人がこんな真っ昼間に殺されるわけがない。
第一、あそこの目の前には警察署があるのに。
「噓をつくな。もしそんなことがあったらとっくに警察が鎮圧してるよ。ハッ!このひとでなしが!」
「警察官が58人殺された。特殊部隊員は11人、鉄道警察隊は56人。警察だけで、合計125人も死んだ。」
「バカも休み休み言え。テロリスト一人に特殊部隊員がそんなに死んでたらこの国はとっくに滅んでいるよ。俺たちは何のために税金を払ってるんだ?だ?あ?」
「放置すると国が滅びるから、壊すんだ。」
「おい、問答はそれぐらいにして、壊せ」
「うぃーーっす」
許さない。
「は?てめえ、ちょー」
「殺れ!ぐはぁ」
許さない
「気を付けろ!そいつはーー」
「人間のひとrー」
許さない
「ちくしょう!なんでこんなにかtぐは」
「別の場所から壊sげほ」
「もう、もう逃げるぞ俺はぐげごは」
許さない
「く、くrげほ」 「死にげぼ」 「いy」 「逃げボキッ」 「爆薬設置!]
許さない
「ーー爆薬設置完了!」 「さすがにもうこn」 「バカ!フラグ立てんな!死にてえのか!」 「さーせん」
許さない
「ーーーー点火用意!」
許さない
「起爆!」 「やtげほ」 「なnぐはぁ」 「本部nぐへ」
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さて、どうしようか。
まず南はすぐに海につくため却下。海軍の迎撃用固定砲台の餌食になる気はない。
同様に、東も却下。誰が好き好んで敵陸軍の軍事演習場に近づくものか。
東は...険しい山脈があり、一応越えることはできるが、追跡を振り切るのに苦労しそうだ。
「となると...北か。」
廃墟街なら追跡を比較的振り切りやすいだろうし、何より動きやすい。
(ん?何かを忘れたような?まま、考えている暇なんてないか)
奇しくも、カントウでのテロは大成功となる。
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Side トウキョウ駅構内大量殺人事件捜査・対策本部
「報告します!対構造物殲滅部隊が殲滅されました!繰り返しまー」
「戒厳令の発令を要請しろ!今すぐだ!」
「はっ!」
Side カントウ議会
「緊急招集があったがなんでだ?」
「さあ?今のところ情報はありません。」