駆け出し
ここから走馬灯が続きます
「****、今日から君は0109202305162040だ。最初の任務は我らがホッカイドウのために、大陸一の大国、カントウの首都で、テロを数か月間にわたって行うことだ。」
「了解しました。」
そうして0109202305162040ー今後は2040と呼ばれることになるーが初任務に就いた。
2日後。
2040はカントウに着いた。
武装は小型レーザー銃と、対人用ナイフのみ。もっとも小型レーザー銃の方は普通に圧縮鉄鋼40ミリメートルを貫通するが...
しかし、発熱量が少ないので、爆発させることはできないという欠点もある。
道具は、対魔術鍵開錠装置と大陸間通信機のみ。
対魔術鍵開錠装置はほぼたいていの魔術を使用した鍵を破壊又は開錠する装置だ。持っていることが分かれば十中八九捕まり、そのままお話コース一直線である。
大陸間通信機は、この年代では唯一2000㎞もの距離を通信できる携帯型通信設備だ。その分、数もすくない。
さて装備品の確認はこれくらいにして、彼の現状に戻ろう。
いま彼はトウキョウ駅におり、魔術的な身体強化処置を終えて、まさにテロを起こすところである。
施した強化の内容は、
○肺の酸素の吸収効率の向上
○二酸化炭素及び窒素の排出効率の向上
○神経の伝達経路の最短化
○筋肉中のミトコンドリアのATP生産効率の向上
○細胞内の老廃物のみブレッビングさせる
といったものだ。
初陣はテロリストとして、とにかく首都の治安を悪くすることを第一目標にしているため、手段は選ばない。
故に、
「うわぁぁぁぁぁぁぁ殺人...」(レーザーで心臓と頭を撃ち抜かれる)
「キャー」(レーザーに左腕を持ってかれる)
レーザー銃を乱射し、(43人かが死ぬ、133人が10分後生存率0%の重傷を負い、260人が体の一部を失う)
持ち前の腕力でとりあえず人を減らす。(たくさんの物が見た目を失う)
無論、そんなことをして警察官が来ないわけもなく。
「やった!警官だ!」(警官が二人撃ち抜かれる)
「助けてくれ!殺人鬼がいる!」(物が落ちる)
柱に隠れ、民間人が持っていたと思われるアクセサリーに反射させ、
「うわっ」(現場指揮官が死ぬ)
「気を付けろ!手練れだ!」(それを中心として物が増える)
「シールド展開完ry..ぎゃぁぁぁぁ」(心臓から下が消える)
「ふざけんな!死ね!」(お前がな)(生き残る)
「グレネードど一生眠ってな!」(空中でグレネードを起爆される)
シールドを破壊し、飛んできたグレネードを空中で撃ち、起爆して回避する。
(もうそろそろ撤退しよう、対テロ部隊が出てきたらまずい)
こうして彼の初めての任務が終わった。
地上まで、2134メートル。激突までおよそ232秒。
出血過多による昏睡状態にあり、左半身及び右足麻痺。
死亡まであと6分42秒と推定される。
物っていうのは、死体の状況がひどいために、「もともと同じ人間であった」と認識した際、精神が壊れるため、人ではなく物だと認識しているということです。
まあ、雑踏で大量破壊(殺人)が起きたら悲惨ですよね。