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5話

5話

「・・・ん」

ゆっくりと起きる。

今日はパーティーで試練のダンジョン20層目を攻略する日です。

冒険者になって4.5ヶ月。


外を見る。

まだ朝焼けの時間だ。

まずは身だしなみを整える所から始めよう。

と言うわけで、わたしは完全に起きた。


-----


持ち物は殆ど無く、小物をリュックに入れる。

では行きましょう。

ガチャっとドアを開けて部屋から出て、宿から冒険者ギルドへ向かう。

試練のダンジョンへ行くために。


-----


今日から前回の探索で手に入れたワンピースを装備しています。

コーディネートはこんな感じ。

白のインナースーツ

その上にオフホワイトのミニワンピ

アームガードとレガースは胴色でブーツはブラウン。

指には意味を成さない2つの外れない指輪と、レジストリング。

髪で隠れてるけど耳にはイヤリング。

そして全身を覆うスカイコート。

こんな感じです。


冒険者ギルドが待ち合わせ場所だ。

「おはよー!いるな、さぁいこーぜ!」

とアッサム。うるさい。


「おはようございます。行きましょうか」

席を立ってドアへ。


馬車の乗り合い所へ着くと他の2人もいました。

「おはようございます」

挨拶する。


「おはよ」

「・・・」

「あら、レザーアーマーやめたのね。

 ワンピース?大丈夫なの?」

と言うので、鑑定結果について伝えると


「あなた、その外套と言いそのワンピースと言いその剣といい運が良すぎない?

 その運あたしに分けてよ」

と言ってくる。


「分けたくないけど、そもそも分けられないし。週5でダンジョン通ってたし」

と返す。


「まぁいいわ。今日の20層ボスであなたの運にあやかるから」

「・・・取り敢えず、馬車に乗って向かいましょう」

そう言って馬車に乗り込んだ。


・・・


試練のダンジョン前

「先ほど確認したとおり20層目で合流ね」

「あたし達はあの後時間がかかるし面倒だからって事で20層目まで到達したの」

「あれ?わたしも20層目まで到達しておいたの」

「考える事は同じって事ね」

「おう!じゃもう20層目行ってボス倒してしまおうぜ!」

と話しが流れたので、20層目へそのまま流れてしまいましょう。


・・・


20層目

「久しぶりにローズペタルとパーティー組むな!

 ささっとボス部屋まで行ってしまおうぜ!」

「そんなに大きな声を出さないで。何度その声でモンスターがよってきた事か」

とうんざりした様に話す。

やっぱり苦労してるんだなーと思ってしまいました。


「モンスター回収機ね。片っ端から倒せばいい訳でもないので、パーティーに参加するかどうかはアッサムしだいね」

と言うと


「え!それは困る!」

と本気で困っていた。

直す気無いのかなぁ、直せないのかなぁ、どうなんだろうなぁ。


20層ボス部屋前までは、フロアのモンスターを相手に連携を確かめながら進んだ。


ボス部屋前

「ローズペタル、あなた剣も魔法もできるので、あなたのタイミングに合わせて作戦組み立てるのが良さそうね」

「ぇぇ、めんどくさい」

「タイミングが合わないと無駄が多いでしょ」

「そうだけどさ」

「俺は何でもいいぜ!」

「取り敢えず今日はこんな感じでいい?」

と作戦を説明する。

まぁいつも通りかな。

ゴールはオプション扱いね。

そして、説明からハイオークの数を2匹と言っていたので確認をしたところ、前は2匹だったと言う事。

わたしは1匹としか戦っていない事から、人数に合わせてポップする数が変動するのではないかと推論する。


作戦:

部屋に入ったらわたしが地面に反重力のルーンを付与

ハイオークの片足を固定するため、内側の脚に重力のルーンを付与

ここまでやったら、アッサムが右側を攻撃

左側はゴールの精霊魔法で牽制しつつ攻撃

ディンブラは矢で頭を中心に狙う

わたしは重力ルーン付与後にグラビトンボールで持ち手を攻撃する。

あとは倒れた所を一気に攻撃して終わらせる


わたしにとってはいつも通りね。

さぁ始めましょう。

「入るね」

ドアを開けて部屋に入るとルーンを準備する。

「アングラビティ!」

地面に付与する、その間に他の3人が入り精霊術師ゴールと弓師ディンブラが牽制で攻撃を始める。

アッサムは機会を伺っている。

ハイオークは一瞬浮いたためバランスを崩す。

数は3だ。

「ディ・グラビティ!」

片足に重力を付与したら完全にバランスを崩して倒れる。

内側に倒れるようにしたので重なり合って

「ディ・グラビティ!」

重力を付与した反対側の腕にも重力を付与する。

完全に立てなくする。

アッサムが一気に詰めて剣で攻撃する。

「ディ・グラビトンボール!」

持ち手を粉砕して武器をもてなくする。

そして、わたしも詰めて剣で攻撃する。

立てないし武器も持っていないため、腕を振る事しか出来ないハイオークは後は倒されるだけの存在となり、早々決着がついた。


「ハイオーク3匹だったけど、簡単だったわね」

「あなたの魔法よ。前は結構大変だったんだから」

「おう!俺なんか回復ポーションが無かったら終わってたぜ!」

と言う。


「1匹だと結構簡単だったなぁ」

「それはあなたの魔法よ・・・」

そんな会話をしながら宝箱を開ける。

箱の中にはまた人数分の何かが入っていた。


このダンジョンは人の心を読むのかなぁ・・・

それぞれ欲しいものが的確に手に入るみたい。

魔法の剣:アッサムが望んでいた魔法の剣。早速手にとって振ると遠くの岩に亀裂が入っていた。何それ危ない。

宝珠(赤):どうやらゴールが望んでいたモノらしい。火の精霊を呼んでそこに滞在させる事ができるらしい。

魔法の弓:矢の消費が気になっていたらしく、魔力の矢を作り出して飛ばせるものらしい。手にとって矢をつがえていたら魔力の矢が浮かび上がってた。

ブーツ :例のロングブーツです。色は白。レガースをかねている事は解るけど鑑定しないとね。


20層のパーティーでの攻略は成功に終わり、結果、わたしはパーティーの一員となるのだった。

「今日は鑑定もしないとだし、一旦帰りましょう」

「おう!」

これにて本日のダンジョン攻略は終了しました。


「やっぱりあなたが居ると運があがるのね」

「そんな事ないでしょう」

「いや!俺達だけだといつも剣は普通の剣だし、防具も普通の防具だったぜ!」

「そうよ、こんないいものが出たの初めて」

「え、それは皆の運が悪いだけじゃ」

「普通のトレジャー、それが普通!」

意見を否定されました。

わたしは運が良いらしいです。


無事?に鑑定も終わり、わたしは4人目のパーティメンバーになりました。

ラッキービルドってパーティー名の割りにラッキーじゃなかったんだなぁ・・・

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