2-34.我、想定外!
投稿期間が空いてしまいました。申し訳ありません。
あと、少し短めです。次回から元通りになる予定です。
遅くともあさってには更新出来る予定です。
あと、誤字報告ありがとうございます。修整しました。
ただ、あえて、修正していない箇所もありますが、そこは申し訳ありません。
詳しくは、後書きにいいわけを書いておきます。
気にならない方は読み飛ばしてください。
――ドオゥン。
大気が震える。
丘の上、整然と並んだ大砲が一斉に火をふいたからだ。
撃ち出された砲弾は対面する丘の向こうへと着弾する。
並ぶ大砲に自衛隊員が駆け寄り、水に濡らした布をかける。じゅうと音を立てて、それらは砲身を冷やしていた。
それらを片目に、指揮官らしき人物は遠くに浮かぶ気球を見上げる。
気球はチカチカと瞬いて、こちらに信号を送っていた。
「モンスターの撃破率は四割程度、囮部隊は十全に動けるモンスターを引き連れて第二地点に向かう模様です」
指揮官のそばに控えていた女が伝える。それに指揮官は、わかったと頷いた。
「ならば、第一地点の残敵に向けもう一斉射。その後、第二地点用の火砲の射撃準備だ」
「第一地点用の物も、あと数度は使えると思いますが?」
「いや、もういいだろう。それ以上は費用対効果が低い。第一地点には十全に動けるモンスターもいないだろう。残った者はリスポーンするに任せる」
「了解しました」
指揮官の言葉を女性士官が隊員へと伝える。
「次弾装填準備だ、急げ急げ」
慌ただしく隊員は動き始めた。
そんな自衛隊員を見て、モナは頭を抱えていた。
「なんで…、なんでじゃ……。近代兵器は使えんはずじゃのに。なんであ奴らは大砲なんぞ使っておるのじゃ」
《なんでモナちゃんもわからないんだよ……》
《さすがの自衛隊である》
《でも初日の銃と一緒で、ダメージ与えれないんじゃない?》
《モナちゃんの発言だと、そうも思えないんだよなぁ》
《でも着弾が丘の向こうだから、どうなってるかわからないし》
《まあ、だから気球で観測しているんだろうけどな》
《その観測の結果、撃破四割程度って言ってたから、モンスターに大砲が効いているんでしょ》
《気球観測とか、普仏戦争かな?》
《…………? いつの戦争?》
《1870だったかな? パリ包囲戦で気球が使われてたはず》
《さすがお前ら、こういうニッチな話題には詳しいぜ》
《世界史、まなぼ》
《普仏戦争はともかく、気球がどうこうは世界史の範囲じゃないんだよなぁ》
《先生の雑談の範囲だな》
《わかるぅ》
《ちなみに日本は日露戦争で気球を飛ばしてたな》
《ニッチというか、オタク気質なんだよなぁ》
《そこは皆同じよ》
《どうでもいいけど、パリって首都のくせにすーぐ包囲されるのな》
《ヴァイキング、イングランド、プロイセン、ドイツか……。確かに結構他国に占領されてるな》
《通り道のベルギー君も思い出してあげて》
《ベルギー君は……。まあ、そうね……》
雑談が続く中、モナはというと……。
「うーむ。わからん」
大辞典を取り出して、また調べ物をしていた。
しかも今度は丸眼鏡を装備するという力の入れようだ。
「どうやらずるっ子はしていないようじゃが……。しかしならばなぜ……。よしっ」
モナは扇子をパシリとひと叩き。
「少し巻き戻してみるか……。皆、しばし待つのじゃ」
そう宣言するとモナは姿を消した。後に残されたウスベニが、また踊りを披露し始めた。
《ウスベニちゃん、かわいい》
《けなげよのぉ》
《モナ! 巻き戻しはやめろ!》
《巻き戻し……、ロールバック……。う、頭が……》
《ああ、せっかくレベルが上がったのに……》
《精錬失敗したからむしろおけ》
《いや、巻き戻しってロールバックの方じゃないだろ》
《そうそう、ビデオの巻き戻しの方だろ?》
《ビデオとか久々に聞いたわ》
《そばのレンタルショップは、未だに名前がレンタルビデオショップな件について》
《どんな田舎だよ!》
《うるせえよ。……まあ離島なんだが》
《何だ、離島ニキか》
《なら仕方ないな》
《離島馬鹿にすんなし》
《ダンジョンにいけるようになってから言ってもらえますぅぅぅぅ》
《うぜぇwww》
《余談だが、巻き戻しはもう不適当って言う話もあるらしい》
《どゆこと?》
《お手元のリモコンをどうぞ》
《なん……、だと……!? 巻き戻しじゃない》
《「<<」マークなんだが》
《まあ、ビデオテープじゃなくてデジタルデータだもんな》
《じゃあどう言えと》
《早戻し?》
《巻き戻しでいいじゃん》
《そんなどうでもいいことより、なんで大砲が使えるかの考察しようよー》
《どうでもいいだと!! ……いや、どうでもいいな》
《せやな》
《まあ、俺はもうわかってるけどね》
《キマシタワー。知ったかぶりー》
《でも、前回はかすってたからな。バカにはできないかも……》
《まあちょっと、ほら。持論を展開してみろよ》
《う・え・か・らww》
雑談は続く。
総評価が2000を越えていました。
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします
以下、いいわけ駄文。
誤字報告にあった「鈍る」という表現に関して。
誤字報告してくれた方がおっしゃるように、鈍は名詞なので、本来ならば鈍い○○といった形で書きます。
今回は、名詞+「す、る」の名詞転成動詞の用法ですね。ググるとかひた隠すとかと同じ感じです。
要は、筆者の勝手に作った造語なので、大目に見てねと言う形です。
ちなみに、自分で書いてるときは違和感を感じつつも、鈍い光だと速くなさそうなんだよなぁ、鈍た光……? これならちょっと速そうなイメージだな、これにしよう。
といった感じで、あまり考えずに書いてました。
指摘されて、自分でも調べて、上のような事を知ったという感じです。
日本語って難しいですね。でも、楽しい。




