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誤字報告ありがとうございます。助かります。

評価、ブクマ、感想ありがとうございます。励みになります。

なお、ブクマが500を越えてました。舞い上がってます。

《え!? もう三層なの? 早くね?》

《解放されてまだ三日やで?》

《個人的にはまだ三階なの? って感じだけど》

《お前、ダンジョンに潜ったことがない。もしくは一層帰りだな。二層以降はダンジョンにもよるが広いぞ》

《ついでに言うと、次の日潜ったら、迷路が変わってたらしいからな byつくばダンジョン》

《あと、階じゃない。層な》

《階も層もかわんなくね?》

《建築物における階と層の違いとは別だよ~》

《例えば、北海道のダンジョンの二層はアリの巣なんだが、上下に行ったり来たりするそれを二階っていうのは違和感あるから二層って言ってるだけよ》

《正味、どっちでもいいと思う。細かい……》

《北海道……、野生動物の次はアリなのか……》

《\アリだー!/》

《\アリだー!/》

《\アリだー!/》

《ZZiども、自重》

《ボス部屋かもって言ってたけど。ということは三層の終わりって事なのかねぇ》

《普通に考えたらそうだろうな》

《今のところそこら辺で、信憑性のある報告は上がってないから、おそらくこの4人は探索者の中でもトップクラスなんだろう》

《モナちゃんライブって言ってたし、今の時間でそこまで行けてるってだけで相当よね》

《トップクラスとは言いがたい、舐めた装備の奴が一人いるけどな》

《背中にでかいのを二丁、腰に二丁。他にも何丁か持ってるな……》

《背中のリュックの中にも入ってると見た》

《水鉄砲だけどな》

《ダンジョンはお遊戯会では無いんだがな》

《変なクラスを取得したんじゃない? 絵面はお遊びやけど》

《いうて、初回に水鉄砲を持ち込まなきゃ、こんな格好&クラスにはならんだろ》

《想像するに、初回はお遊びの絵面である》

《笑える》



 そんなコメントが野火に届いたのか、彼は身体を震わせた。


「風邪? 荷物持とうか?」

「アホ言うな。誰かが噂でもしてんだろ? つーか、どうやって持つ気だよ」


 風花は自分の背負ったリュックを見て、首をかしげ――、


「前にこう……?」


 両手でもって、胸にリュックを抱える仕草をする。


「さすがにそりゃ邪魔だろうよ。それだったら前の二人にでも持ってもらうわ。ま、あいつらは肉壁として身軽にいてもらわなきゃいけねえから、こっちで持つけどよ」


「四方はともかく、うら若き乙女の私まで肉壁とかひどくなーい」


 前を進む林音がぼやき、隣を進む四方山を肘でつつく。


「俺はともかくって、どう――」


 苦笑する四方山が、ピタリと足を止めた。


「――何もない部屋で拍子抜けかと思ったら、ようやくのお出ましだ」


 四人を中心に十数メートルが、スポットライトのように照らし出され、それ以外が暗闇に閉ざされた。


「なーにが出てくるだろうねぇ」


 林音が弓を構え、ペロリと唇を舐める。

 すると、暗闇からうなり声が聞こえてくる。


「ゴブーンブンブンブン……。ゴブーンブンブンブン……」


 声と共に、まず現れたのは角だった。それ(・・)の正面には角を持った巨大な動物の骨が飾られていた。その脇には片鎌の槍が固定されている。

 次に現れたのは車輪だった。金属で補強されトゲのついた車輪の上には台車が乗っている。その上には偉そうなゴブリンが、手に持った指揮棒を振り回し、ゴブゴブ言っていた。

 最後に現れたのは三匹のゴブリンだった。彼らは台車の後ろに手をつき「ゴブーンブンブンブン……。ゴブーンブンブンブン……」と声をそろえてうなっていた。



《あ、あれはもしや……》

《ゴブリン戦車! ゴブリン戦車君じゃないか!!》

《一面ボスとしては妥当》

《戦車ってアレか? タンクじゃなくてチャリオットの方の……》

《でも普通、チャリオットって馬が引っ張るよね。アレ、どう見ても人力、もといゴブ力なんだけど……》

《伝統あるゴブリン戦車は、配下ゴブリンが後ろから押すものなんだよ!!》

《え? そうなの?》

《知らなーい》

《ゴブリン戦車って、個人的にはイノシシが引っ張ってる奴の方が出てくるな》

《ああ、カードゲームの奴か。速攻ついてたな……》

《うーん、今日はZZi共が絶好調だ。ついて行けない》

《いつもとはコメント欄のメンツが違うかもしれないけどね……》

《ああ、ダンジョン潜ってるメンツは、今日はいないだろうからなぁ》

《俺は初日からずっとヲチし続けてるけどね》

《ととさまも初日からずっといるよ》

《ダンジョンは、動画で見てるくらいが丁度いい》

《ま、それもありよね》

《さて、じゃあトップ探索者の戦いっぷりを見させてもらうとしましょうか》

《うーん、偉そう》

《ダンジョンに潜る気のないワイ。低見の見物よぉ》



「「ごっぶっぶっぶっぶっぶ」」


 まるでアイドリングでもするかのように、足を地面に打ち付けた三匹の配下ゴブリンは、リーダーゴブリンの指揮棒が振り下ろされると同時に、戦車を前に押す――、いや一気に押し駆けた。


「――なっ」


 一瞬でスピードに乗って寄せてくるゴブリン戦車に驚きつつも、四方山は後ろの二人を守るため盾を構えた。


 ――ゴゥン。


 衝撃が走る。

 正面から戦車を受け止めた四方山は、雄叫びを上げ――、


「ぐぅうおおおぉぉぉらぁぁあぁ」


 ――体をコマのように回転させて戦車の軌道をそらした。


 四方山の後ろにいた野火は、横をすぎていく配下ゴブリンに対し、加圧式の水鉄砲を発射する。

 が、ゴブリンは動きが変わることもなく、そのままの勢いで通り過ぎていく。


「ちっ、効かねぇ。林音――」

「まかせな」


 いつの間にか横に駆けていた林音は、その勢いのままに素早く二射。

 一射目は外すが、二射目は配下ゴブリンの足に命中。打たれた配下ゴブリンはもんどり打って倒れた。

 とどめにもう一射、構えようとする林音の前で、配下ゴブリンは姿を消す。

 その間に、ゴブリン戦車はまわりの暗闇の中へと姿を消していった。


「ごーっぶっぶ。ごーっぶっぶ」


 暗闇の中にゴブリンの叫び声が響く。

 一時の後、ゴブリン戦車は姿を現す。配下ゴブリンの数は三匹に戻っていた……。


「風花、まだか?」


 野火の言葉に風花は首を横に振る。


「もう少し……」


 そう口にしながらも、風花は手にしたノートにペンを走らせていた。

 戦いは続く。

イメージはシャドーオー○ーザミスタラのゴブリン戦車

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