トイレマンション
続・夢の王国トイレランド
トイレランドはその後行っていませんが
少し変わった夢を見たので紹介したいと思います。
またもや私は夢の中で学生になっていた。
学生気分が抜けないのだろうか?
人と話をするときについ通勤中のことを通学中とか
会社のことを学校とか言ったりしてしまう。
自分ではそんなつもりはなにのだが・・・
私は高校生だった。
そして通学している高校で好きな子が出来た。
名前は葵ちゃん。
偶然にも日本で今女の子につけている名前第一位の名前だ。
夢を見た後ニュースで知った。
整った顔立ちに、肩より長い黒い美しい髪が印象的な彼女だ。
勇気を持ってはなしかけると今夜夜十時に家に来てほしいといわれた。
彼女は近くのマンションに住んでいるらしい。
夜が来るのが待ち遠しかった。
そして夜9時半、もうマンションの前についてしまった。
夢の中だからか展開がめちゃくちゃ早い。
まだ時間までは早すぎるので近所を散策することにした。
すると一軒家のベランダで双眼鏡を持っていたるところをのぞいている男がいた。
レンズの分厚い黒縁のめがねをかけ、髪は伸び放題のボサボサ頭でヒゲもボーボー
ヨレヨレのTシャツに、ケミカルウォッシュのジーンズと、とてもお友達にはなりたくない
容姿をした男だった。
なんかイラっときて、つい足元に転がっていた手頃な大きさの小石をつかむと
その男めがけておもいっきり投げた。
見事にその男に命中し「ギャ!」といって倒れた。
「よっしゃ!」とガッツポーズをとっていると、マンションの更に向こうから
いろんな意味での私のライバル宮本あきらが歩いている。
何故か夢の中の私は、彼も葵ちゃんに会いに着たんだと直感で感じていた。
俺のほうが先に葵ちゃんに会うんだと思いマンションの入り口に駆け出した。
葵ちゃんのマンションは11階立てでコの字型をしており、各階50くらいの部屋がある。
葵ちゃんの部屋は10階だと聞いていたのでコの字型の真ん中にある階段を上っていく。
11階立てなのに階段がないのが辛い。変なマンションだ。
住民からクレームはないのか?と思いつつ階段を駆け上った。
普段の運動不足がたたってか、3階まで来たところでもう息があがってきた。
下をみるとあきらも階段を上り始めている。
追いつかれるわけには行かないので更に勢いよく階段を駆け上がる。
早くつけ〜と思いながら階段を上がっていく。
そして10階についた。
しかしあることに気づく。
10階のどの部屋なのか?
そもそも葵ちゃんの苗字はなんなのか?
何一つわからなかった。
とりあえず端から一部屋ずつ玄関の扉を開けて調べていくしかない。
人の家だが構わず扉を開けていく。
無用心なことに鍵はかかっていなかった。
そして扉を開けてびっくりした。
扉をあけるとそこにはトイレがあったのだ。
作り話ではない。いや現実には夢の中の話だから作り話なのだが
ほんとに夢で見た話だ。
トイレの扉を閉め次の扉を開けるとまたトイレだ。。。
次も次も次もトイレトイレトイレ・・・
何だここは?うわさのトイレマンションか?
そう学校で噂になっていたのだ。
トイレばかりあるトイレマンションが。
ある意味怖い。
噂といってもあくまで夢の中の話なので勘違いしないでもらいたい。
まあ勘違いする人はいないと思うが。
コの字型の最初の角を曲がり更に扉を開け続けるがやはりトイレばっかりだ。
ほんとに葵ちゃんの家はあるのか?
そうこうしているうちに、あきらも10階についたようで扉をあけて
「なんだこりゃ?」と声を上げている。
30個目くらいの扉を開けたときだった。
6畳一間の畳の部屋が目に入り、中央には坊主頭でソリコミ入れた
180センチで体格はそこそこの私より腕や足や胴周りが2倍以上ありそうな
強面の男が胡坐をかいて座りこっちをみていた。
「すいません」と誤り扉をしめようとしたが、片隅に葵ちゃんが座っていた。
「来てくれてありがとう中に入って。」
怖かったが中に入ることにした。
「葵の友達か?よく来たなまあ座れ。俺は葵の兄貴だ。」
とても葵ちゃんとは兄弟とは思えない顔をしていたが
「はじめまして」と挨拶をした。
何もない部屋だ。座布団しかない寂しい部屋だった。
ここに住んでいるのだろうか。
そういえばお土産を買ってきたんだったと思い出し、
葵ちゃんのお兄さんに渡した。
何故かコンビニで新発売のオニギリで
普通のオニギリを半分に割った新しいオニギリと書いてあった。
ようは普通のオニギリより小さいだけだ。値段は50円と安い。
4個買ってきたので3人で分けた。
3人は無言でオニギリを食べ始めた。
するとあきらがこの部屋の扉をあけた。
「鍵をかけ忘れたのか?」
葵ちゃんのお兄さんが咆哮した。
「ごめんなさい」と謝り、私はあきらを蹴り扉の外に追い出した。
われながら酷い奴だと思ったら私もお兄さんに蹴り飛ばされ
追い出された。
そして扉には鍵がかけられ、何をしても入れてもらえなかった。
私は泣いた。するとあきらが私の肩を優しくポンポンと叩いた。
二人は笑いながら家に帰った。
おそらく・・・
今後も不定期ですが
夢の話を載せていきたいと思います。