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第一章 「夢の王国トイレランド vol1」

これから夢の話を語るが、ここでいう夢とは将来億万長者になる!(表現が古いかな)とか

石油王になる!とか野球選手になるぞ!といった夢ではなく

普段みなさんが寝ながら見ている夢のことである。

私はそれなりに夢を見る。面白い夢から悲しい夢、現実ではまずありえない夢などなど、

様々な夢を見るが残念ながら目覚めたときには殆どの内容を忘れてしまっている。

幸運にも覚えている夢があるが、それはほんとにインパクトが強く忘れられない夢ばかりだ。

また子供のことから何度も見る夢などもある。

そういった夢に関しては「夢ノート」というものを作成し書き留めてある。

流石にちょっと皆さんの前では話せないような恥ずかしい内容のものもあるが、

それは置いておいて不思議でちょっと変な私の夢を紹介したいと思う。



目が覚めると私はどこかの山奥にある純和風作りの旅館に一人で泊まっていた。

すでに朝日は昇っており、チェックアウト時間が差し迫っていたため清清しい朝を満喫する

暇もなくチェックアウトの準備をした。

家に帰る準備が全て整ったので旅館のカウンターに行き宿泊費の清算をする。

私はどこに来ているのだろうか?という疑問も少しあったが清算も終わり

旅館を後にしようとした。

すると突然トイレに行きたくなってしまった。部屋でしておけばよかったと思いつつ、

いったん出た旅館に入り従業員の一人にトイレを借りたいと願い出た。

すると従業員は「一度チェックアウトされたお客様はお客様ではないので

トイレはお貸しできません!」といってトイレを貸してくれない。

私はそんな馬鹿なと思い、旅館の女将を呼んでトイレを貸してくれるよう頼んだ。

しかし女将から帰ってきた言葉も同じで頑としてトイレは貸さないという。

こうなったら何が何でもこの旅館で用を足してやる!と思い、何故か自分でもわからないが

女将や従業員の目を盗み、先ほどまで宿泊していた部屋まで行ってトイレに入ろうとした。

しかし丁度掃除にきた従業員に見つかり、抵抗もしたが「警察よぶぞ!」の一言で私は

おとなしくなり旅館を去った。

私のことが少しは不憫に思ったのか、女将がそっと耳元で囁いた。

「ここから数キロ山を下ったところのT字路で左に曲がり、暫くまっすぐ進むと

トイレランドがあるからそこで用を足しなさい。」

「トイレランド?」私は女将に聞き返したが、女将は何も答えず次の客の相手をするために

旅館に戻っていってしまった。

頑なにトイレを貸してくれない旅館の女将と従業員たち。

そしてトイレランドとは一体どんなところなのか?

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