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異世界からの逃走
俺は少しずつ、少しずつ後ずさりながら、頭を侵食していくような強い考えを振り払っていた。
今なら逃げれる。
この狼から。この恐怖なら。
俺にはさっきの夢がただの夢とは思えない。しかしその予感を打ち砕くことのできる対策は何一つない。このままでは夢の二の舞になるだけだ。ならばさっさとここから退散したほうがいい。
そうだ、そもそもこの狼は俺とは何の関係もない。少し興味があったから拾っただけで、そのあと見捨てようと何しようと俺の勝手のはずだ。
今ならーーーーーーーー
「・・・・」
俺は後ろに振り向いて、満身の力で駆けだした。
ブックマーク登録が増えていえた・・・・というわけで急ぎで一話作りました。
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