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残酷な結果
狼の鋭い牙が、俺の顔に深く突き刺さる。痛みよりも何よりも、その致命的な事実を裏付けるような気味の悪い感覚が俺に悲鳴を上げさせた。
「あぁぁぁぁぁっ!!」
俺の頭蓋をかみ砕んとばかりに、狼のあごはゆっくりと、しかし力強く閉じられていく。俺の頭はミシミシと音を立てながら、その驚異的な力になすすべもなく潰れていく。意識は遠のくどころかより鮮明に、まるで「これがお前の最後だ」とばかりに、赤くなっていく視界を俺に映させ続けさせていた。
「やめ・・・・て・・・・」
俺の頭はもう元の半分ぐらいの大きさになってしまった。血が面白いぐらいに噴出してきて、少しも現実味のないその光景に笑い出してきそうになってくる。少なくとも俺の口元にはに乾いた笑みが浮かんでいることだろう。
「・・・・あぅっ」
狼は最後により一層強く力を入れ、俺の頭をかみ砕き切った。俺は最後の最後まで目を開けたままで、最期にやっと楽になれた。
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