引き続き ちょっとだけ
まあ、最近投げっぱなしの小説が多いのが増えてきてなんだかな と思うのはしょうがないとして。
(いきなり超上から目線なのは失礼いたします)
増えてきて目立つのは異世界系で、異世界に呼ばれた人間が不当な扱いを受ける小説が多いことです
まあ、それもお話のエッセンスとしてはありですが、勘違いしていることが一つ
世界を救うことの出来る主人公は世界を滅ぼすことも出来る
という事です。
昔古典的漫画のマジンガーZの中で
主人公にZの力で「神にも悪魔にでもなれる」と伝えるシーンがありました。
強大な力は神にも悪魔にでもなれる
で、世界を救うことの出来る、若しくは救った主人公は極論でいうならば
主人公=世界 であるともいえるのです。
国が倒すことのできない障害を個人が倒すというのはそういうことです。
つまり、国は主人公の「下」であり、もし不当な扱いを主人公が国にされているならば、目的を達成した後、国、若しくは世界が滅ぼされてもおかしくないという事なのです。
世界を救う、すなわち、救った者に世界の権利がある
これは当たり前の事です
救った者には救われたものは「逆らえない」という事です。
世界を救った者を殺す=世界を否定するという事です。
そのものは簒奪者であり、世界から否定されるべきであるといえます。
世界を救った者は世界そのものであり、それを害することは許されない(世界の否定につながり、崩壊してもおかしくない) だから主人公は元の世界に「戻すことしか出来ない」のです。
元の世界に戻らない場合は、それを取り込むことで安定をもたらそうとするのです(欠けている法則を埋める為)
これは聊か強引な理屈であると承知しておりますが・・・
ならば問いましょう
「異世界に他の世界から人を招く、その後に異世界のトラブルを解決する」
これは異世界の中にトラブルを解決する力が無い為に他の力あるものを読んだわけですが
「他の世界から力を呼び出して異世界に入れて、異世界という器が割れない」
のはなぜですか?
つまりそういう事です
主人公の力があって「やっと」世界が持ち直したのです
つまり、主人公が「了承」して力を置いていくのか、主人公が「納得」してその場にとどまる以外に世界はもう器を保つ力が無いわけです。
それが故の主人公=世界 という式がなりたつのです。
異世界ものも悪いとは言いませんが、不当な扱い投げっぱなしというのは、何も考えていないとしかいえないですね。(まあ、その場合主人公が魔王になる・・・というか、世界そのものが狂うから神罰ですな、若しくは死んだ瞬間から器崩壊の世界崩壊一直線か)
願わくばその辺りも考えて頂ければ幸いかと思います。