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夏生詩集2

腹を立てたら

作者: 夏生

誰かに腹をたてたとき

なぜ腹をたてたのか

ちょっとお茶でも

飲んで考えてみて

ください


ノートに書きだして

書きなぐる

のもいいでしょう


誰かに見せなければ

見るのは自分だけと

して


誰かに見せる

それもたくさんの目に

触れるところで

腹をたてたこと

腹をたてた相手のことを

かきなぐるのは


たくさんの目の前で

誰かを、自分を犯すことと

同じことです


声は消えますが

言葉は残ります

古代の言葉が残っているように


腹をたてたら

ノートにかきなぐって

跡形もなく

ちぎって捨てて


そうして

時が経てば

なんでもないことに

なります


あなたが

腹をたてた

傷ついたならば

その腹立ちも

傷も

相手にかえってきます


遠くへ投げた

ブーメランのように

ゆっくり弧を描いて



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― 新着の感想 ―
[一言] 夏生さま とても深い作品だと思いました。 残すことが、すべていいことではありませんから。 ラブレターや息子への手紙、家族や友人への メッセージ。 それらとは違い、自分の書き殴った憎悪は …
2014/01/23 15:50 退会済み
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