4/6
3話 チート級の強さを欲する
「魔法少女…?」
「そう!魔法少女さ!」
「あの…自分男なんですけど…」
「転生で性別を変えてあげよう!」
「無駄なオプション…」
「魔法少女になってくれたら、
何でも一つ、願いを叶えてあげよう!」
「願い…?ないんだけど〜…」
「富、名声、金、力、美貌、その他諸々、
何でも叶えられるよ!」
「叶えてもらうものがないというか…
そもそも魔法少女になりたくないと言うか…」
「じゃあ、君は地獄にでも行って、
罪を償うのかい?」
俺は息を呑んだ。
「何で…そうなるんだ…?」
「転生と地獄、それしか選択肢がないからさ。」
俺は顔を引き攣らせ、言った。
「…本当に?」
「嗚呼。嘘を言う必要はあるかい?」
「…まあ確かに…」
俺は考え、言った。
「魔法少女になるなら、
チート級の強い魔法少女にしてくれ!」
「…分かった。その願いを叶えよう。」
これで…異世界を満喫できる…!
「そうそう、君には15歳の少女になってもらうよ」
「……中学3年…」
「頑張ってくれ!」
笑顔でそう言って、俺を転生させた。




