表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

1話 死亡理由

「君ぃ…殺されたくないよね?」

「……っ」

「何か言ったらどうかな〜?」

男が俺の体を触る。

「ひゃっ……やっ…やめっ…」

「そんな声出して〜。どうした?

 怖がらなくて良いぞ?」

銃をチラつかせ、脅すように言った。

「っ…………!」

歯を食いしばり、"ああ、死ぬんだ。"と、思った。

サイレンが外から聞こえる。

「我々はここを完全に包囲した!

 早く出てこい!」

「チッ…サツかよ…」

男が外に出た。人は当然ざわつき、

悲鳴を上げる者も、いる。

男は銃を取り出し、俺を脅し道具の様な扱いで

「こっちには人質がいるんだぞ!

 解放してほしくないのか!」

「うお〜wその台詞、マジで言うんだ〜ww」

もう1人の男が俺を外に出させ、言った。

「俺たちの要求はただ一つ!

 1億円を用意しろ!逃げる車もだ!」

"……一つ?"と思い、首を傾げる。

「まっ…待つんだ!

 要求は聞く!だから待ってくれ!」

哀れな警察だ。慌てすぎだ。新人なのだろうか。

「ほぉ〜?じゃあこの"女"を!

 解放しなくて良いんだな!?」

は?

「お前らは"女"を見捨てるのか!

 使えねぇ警察どもが!」

「はぁ………」

散々黙っていた"人質の女"、つまり俺が喋る。

「自分…男です……」

「……は?」「……え?」「……あ?」

「えっ?えっと…男です…」

「男?その容姿で?」

「あ…はい…よく間違われます…」

「……男なら"いらねぇ"な。」

「え?……え!?え!?」

「嗚呼…、処分だな。」

えまってそんな理由で死ぬの?俺。

えまってそんなことで?

とまあ慌てているうちに、男は銃口を引いた。

そう……




       






       "俺"は死んだのだ。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ