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(三章)

テーマ:小説(アメニチィー)







俺たちは家を出てガレージに入ると停めてあったRX-7(FC)に乗り込み、




いろは坂がある日光へと車を走らせた。




道中は意外にも空いていて、それほど苛立ちさえ覚えなかった。




日光の市街地に入ると行き交う車もそこそこになり、




そんな処で悠一の携帯が鳴った。




相手は姉貴で、話すと姉貴は家に帰ると案の定、




誰も居ないので夕飯は要るのか、帰宅時間とかを気にしたようで




態々掛けてきたようだ。




「飯は萌と食べて来るよ!それからなるべく零時を回らないように帰るよ」




と俺は返答して電話を切った。




萌は何だか企んだ笑みを浮かべ俺に囁いた。




「明日って学校休みだっけ」




「え~と、明日って金曜だから…待てよ、




確か創立記念日じゃ無かったかな」




「そう」




意味ありげに応え、萌はニヤリとして俺の事を一瞥かました。




市街地を抜け切る辺りで愈お目当てのいろは坂の入口が見えてきた。




ここは確か二車線一方通行だったな。




だから対向車に気にせずド派手なパフォーマンスが




実現する事が出来る恰好の場に違いない。




俺が語ってる中に第五ヘアピンの『ほ』を通り過ぎた辺りに居た。




抑いろは坂の由来は




緩やかなカーブと激しいヘアピン等を合わせて48コーナ在る。




それに加えカルタ等で使われている『いろは』も48個在る。




いろは坂の名前はここから来ているらしい!




そんな事を語ってる余裕は俺には無かった。




連続ヘアピンのセクションに突入しており、




萌は180度ターンを続くエリアをドリフトでクリアして行く!




コーナ入口からハンドルを切りはじめ




出口付近で逆にハンドルを回すの繰り返し、




タイミングがちょっとでも遅れでば壁にもろ直撃だ!




なのに萌は躊躇する気配も感じ取れず、




壁からギリギリ数センチの処を縫って行く!




俺は唯ヒヤヒヤした想い出、萌の運転を眺めているだけで満足だった。








俺たちは低速セクションを越え休憩所の看板が見えたので




一時的に休む事にした。




車を降りて珈琲を口にしながら萌に話し掛けた。




「ここには何回か来たことがあるって言ってたけど、




その時に走り込みをしてたのか?」




「そう」




「このセブンでか?」




「そう、悠君を喫驚させる為にちょこちょこ練習していた」




「喫驚って言っても…萌が一人で走ってるのは知っていたが、




だからって何処で走ってるのかは知らなかったけどな」




「そう」

その後軽く会話を交わしてから市街地に戻る事にした。




帰りは俺がハンドルを握り、萌に講師になってもらい




コーナーの切り返しポイントを教えてもらいながら下って行った。




市街地に入ると処ところにネオンが色付いて賑やかに成ってきた。




国道を東に向かっているとファミレスが眼に付いたので萌に一言理(ことわり




ここで夕食を済ますことにした。






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